第38回国民体育大会

第38回国民体育大会（あかぎ国体）

1983年に群馬県で開催された第38回国民体育大会は、「あかぎ国体」の愛称で親しまれ、「風に向かって走ろう」をスローガンに掲げられました。これは群馬県にとって3度目の完全国体であり、県民のスポーツへの情熱を象徴する大会となりました。

大会概要

ヨット競技（東京都江東区）を除く全ての競技が群馬県内の施設で実施されました。当時の内閣総理大臣であった中曽根康弘が開会式に出席し、選手たちを激励する挨拶を行ったことは、大会の盛り上がりを一層高めました。また、大会に先立つ1978年には、群馬県が「スポーツ県群馬」を宣言しており、この国体開催はその宣言を具現化するものでもありました。

本大会では、現在も群馬県のマスコットとして親しまれている「ぐんまちゃん」が初めて国体のマスコットとして登場し、大会に華を添えました。

冬季大会

スケート・アイスホッケー競技会

1月26日から1月31日にかけて、伊香保町でスケート・アイスホッケー競技会が開催されました。厳冬の中、選手たちは熱戦を繰り広げました。

スキー競技会

2月22日から2月25日には、草津町でスキー競技会が開催されました。雪深いゲレンデで、アルペン、クロスカントリーなど各種目の選手たちが技を競い合いました。

夏季大会

水泳
漕艇
ヨット
カヌー

秋季大会

陸上競技
サッカー
テニス
ホッケー
ボクシング
バレーボール
体操
バスケットボール
レスリング
ウェイトリフティング
ハンドボール
自転車競技
ソフトテニス
卓球
軟式野球
相撲
馬術
フェンシング
柔道
ソフトボール
バドミントン
弓道
ライフル射撃
剣道
ラグビー
クレー射撃
高校野球（公開競技）
山岳競技
アーチェリー
空手道
銃剣道
なぎなた

総合成績

天皇杯（男女総合）では、開催地である群馬県が堂々の1位に輝き、2位は東京都、3位は埼玉県でした。皇后杯（女子総合）でも群馬県が1位を獲得し、2位は東京都、3位は兵庫県という結果になりました。地元開催という地の利を活かし、群馬県選手団が素晴らしい成績を収めた大会となりました。

参考文献

『国民体育大会五十年のあゆみ』 本編178-179ページ、競技記録編7ページ　1998年3月20日 編集・発行:日本体育協会
第38回大会 - 日本体育協会
* 日本体育協会 - アーカイブス (PDF)

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