第38回日本カーリング選手権大会

第38回日本カーリング選手権大会：2021年大会の激闘と新型コロナウイルス感染症の影響

2021年2月7日から14日にかけて、北海道稚内市の稚内市みどりスポーツパークにて、第38回日本カーリング選手権大会が開催されました。この大会は、北京冬季オリンピックの代表選考も兼ねており、日本カーリング界にとって非常に重要な大会でした。

新型コロナウイルス感染症の影響と大会開催

当初、神奈川県横浜市のKOSÉ新横浜スケートセンターで開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大リスクを抑制するため、開催地を北海道稚内市に変更。無観客での開催となりました。感染拡大防止の観点から、出場チーム数も削減されました。出場チームは、前年度の優勝・準優勝チームに加え、各ブロック代表5チームによって構成されました。

さらに、COVID-19の影響は出場チーム選考にも及びました。関東ブロックと中部ブロックの選考会開催地である軽井沢アイスパークが一時閉館されたことにより、選手権が中止。代替大会を経て、出場チームが決定しました。

大会概要と結果

大会は、7チームによる総当たり戦（ラウンドロビン）の後、上位4チームによる決勝トーナメントという形式で行われました。

男子では、北海道コンサドーレ札幌が3年連続3回目の優勝を果たしました。これにより、彼らは2021年世界男子カーリング選手権への出場権を獲得するとともに、北京冬季オリンピックの日本代表に内定しました。

女子では、北海道銀行フォルティウスが決勝でロコ・ソラーレを破り、6年ぶり2回目の優勝を飾りました。しかし、世界女子カーリング選手権は、大会開催中に中止が決定。その後、開催が決定したものの、日本代表は代表決定戦を経て北海道銀行が選ばれ、世界選手権に出場することになりました。ロコ・ソラーレは前年度優勝チームでしたが、代表決定戦で敗れて世界選手権出場権を得ることができませんでした。

オリンピック代表選考と世界選手権

今大会は、北京冬季オリンピックの日本代表選考も兼ねていました。男子はコンサドーレ札幌が優勝したため、そのまま日本代表に内定しました。しかし、女子は北海道銀行フォルティウスとロコ・ソラーレによる代表決定戦が行われることとなりました。

世界選手権については、当初は女子はスイスで開催予定でしたが、COVID-19の影響で中止。その後、カナダ・カルガリーでの開催が決定し、日本代表として北海道銀行フォルティウスが出場しました。男子はコンサドーレ札幌が出場しました。

まとめ

第38回日本カーリング選手権大会は、COVID-19の影響を大きく受けながらも、最後まで白熱した戦いが繰り広げられました。オリンピック代表選考や世界選手権出場権をかけた戦いは、日本のカーリング界にとって大きな転換期となりました。北海道コンサドーレ札幌と北海道銀行フォルティウスの活躍は、今後の日本カーリング界を担う存在として期待を集めました。この大会は、選手たちの努力と、困難な状況下での大会運営に関わった関係者全ての努力によって成功裡に幕を閉じました。

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