第38回社会人野球日本選手権大会

第38回社会人野球日本選手権大会

第38回社会人野球日本選手権大会は、2012年11月3日から11月13日まで京セラドーム大阪で行われた、社会人野球の重要な大会です。前回大会は東日本大震災の影響で中止となり、事実上、今年の大会は2年ぶりの実施となりました。

概要

前年の大会は、震災の影響で主要な社会人野球大会が中止されたため、日本選手権もその影響を強く受け、都市対抗野球大会と合併する形となりました。そのため、再び開催されたこの年の大会には大きな期待が寄せられ、選手たちも熱心に準備を進めていました。

今回の大会では、前回施行された日本選手権の第二次改革の一環として、地方ファン開拓を目的とした1回戦の分散開催は行われず、一貫して京セラドームでの試合が実施されました。このため、1回戦の分割開催は前回の大会限りで終了することになりました。また、決勝戦の日程も従来の週末デーゲームから平日のナイターに変更され、NHKでのテレビ中継も地上波からBS1へとシフトしました。

出場チーム

11のJABA大会枠から、前回出場できなかった6チームが本戦への出場権を得ました。特に注目されたのは、滋賀・高島ベースボールクラブと航空自衛隊千歳の初出場でした。これらのチームはそれぞれクラブ選手権と北海道地区を制しての名誉ある初参加となりました。さらに、本戦最多出場を誇るパナソニックは、春の九州大会を制し、18大会連続出場を果たしました。

本戦は、前回大会の優勝チームや夏の都市対抗優勝・準優勝チームがベスト4に進出するなど、レベルの高い戦いが繰り広げられました。

決勝戦と優勝

決勝戦は11月13日に行われ、JX-ENEOSがJR東日本との対戦を制し、20大会ぶりとなる栄冠を手にしました。これにより、1988年の東芝以来となる夏秋連覇を達成しました。最優秀選手賞には、3勝（うち1完投）を挙げたJX-ENEOSの大城基志選手が選ばれました。大城選手は、都市対抗でもMVPを獲得しており、同年における2つの主要大会での連続MVP受賞という快挙を成し遂げました。

予選とトーナメント

大会形式はトーナメント方式で、1回戦から始まり、2回戦、準々決勝、準決勝、そして決勝へと進行しました。特に決勝戦では、前述の通りJX-ENEOSがJR東日本を相手に勝利し、最終的に優勝を果たしました。

この大会は、社会人野球における熱い戦いを象徴するものであり、多くのファンに感動を与えた試合となりました。今後も日本野球界の発展に寄与する大会として注目が集まることでしょう。

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