第4回参議院議員通常選挙

第4回参議院議員通常選挙の概要

1956年7月8日、日本で第4回参議院議員通常選挙が開催されました。この選挙は、社会党再統一と自由民主党の発足に端を発する55年体制のもとで行われた初の大型国政選挙でした。また、伊豆諸島青ヶ島村においてもこの選挙が実施されるなど、全国的に意義深いものでした。

選挙日程とデータ

• - 内閣: 第3次鳩山内閣（第54代）
• - 公示日: 1956年6月3日
• - 投票日: 1956年7月8日
• - 改選数: 127議席（うち2議席は補充のため任期3年）

- 地方区：75議席
- 全国区：52議席（うち2議席は補充のため任期3年）

• - 選挙制度: 地方区では小選挙区制と中選挙区制が採用されており、全国区では大選挙区制が採用されました。
• - 有権者数: 50,177,888名（男性：23,988,009名、女性：26,189,879名）

この選挙における投票率は、地方区で62.11%、全国区で62.10%となり、多くの有権者が投票に参加しました。

主な争点と結果

選挙の主な焦点は、自由民主党の発足に伴う保守合同と社会党再統一の影響でした。また、第3次鳩山内閣が改憲を公約としており、改憲派と護憲派の力関係も重要なテーマとなっていました。

選挙の結果、自民党は過半数の議席を確保できなかったものの、護憲派勢力が1/3を獲得しました。特に、社会党は全国区で22議席を獲得し、自民党を上回る結果となりましたが、選挙区では自民党が強さを見せました。

他方、共産党は東京選挙区で野坂参三が当選し、2議席を占有しました。創価学会系の無所属候補も初めて3名が当選を果たし、その後の公明党の基盤を形成しました。また、全国区における小西英雄の当選については、後に無効とされる事態も発生しました。

選挙後の影響

この選挙を経て、衆議院と参議院の両方で改憲が実現できない情勢となり、一方で社会党の健闘が二大政党制の確立に寄与したと評価されました。さらに、労働者農民党は全員が落選し、これにより同党は事実上の解党へと至ります。

このように、第4回参議院議員通常選挙は、政治環境の変化や政党の力関係を示す重要な選挙となりました。各政党が力を持つ中で、国政へ与える影響も多岐にわたります。今後の日本の政治情勢における展望や課題が浮き彫りとなったこの選挙の結果は、戦後日本における民主主義の深化を促す要因となったと言えるでしょう。

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