第4回国会

第4回国会について

第4回国会（だい4かいこっかい）は、1948年（昭和23年）12月1日から同年12月23日までの23日間にわたり開催された日本の国会です。全国的な問題や重要な議題が取り上げられ、特に内閣に対する信任や予算に関連する重要な決定が行われました。最初の予定では会期は150日間とされていましたが、終わってみれば大幅に短縮された結果となりました。

召集の背景

1948年11月9日、国会召集を示す詔勅が発布され、その後、国会が準備を進める中で第3回国会が11月30日に閉会しました。この後、引き続き第4回国会が始まることとなります。

会期中の重要な出来事

1948年12月1日、いよいよ第4回国会が召集されました。この国会では、前回の第3回国会で審議が未了となっていた昭和23年度の補正予算案が再提出されることになりました。予算案の成立は国の財政に直結する重要な問題であったため、全議員がその行方に注目していました。

12月22日、長い審議の末に補正予算案が成立しました。これにより、国の財政運営に対する一定の安定が図られることとなりましたが、一方でその後に続く政治的な動きが急速に展開されることとなります。

12月23日には、第2次吉田内閣に対する内閣不信任案が可決され、これに伴い衆議院が解散されました。解散によって、国会は形式上閉会となりましたが、この出来事はその後の日本の政治情勢に大きな影響を与える要因となりました。

政治的背景

この期間、日本は戦後復興の真っただ中にあり、経済や社会が揺れ動く時期でありました。内閣に対する不信任案の可決は、政権に対する国民や他の政党の不満を背景にしたものであり、この動きからも当時の政治の厳しさが伺われます。内閣が信任を失うことで新たなリーダーシップが必要とされる中で、選挙の実施に向けた動きも出てきました。

参照文献

第4回国会に関しては、大蔵省財政史室編の『昭和財政史－終戦から講和まで』第5巻に詳しい記録が残されています。この文献では、戦後の日本における財政の変遷について詳述されており、国会の議論がどのように財政に影響を与えたかが記されています。また、衆議院や参議院の公式サイトでも、国会の制定法律や質問に対する答弁書の一覧が公開されており、当時の状況を知る上で非常に有益なリソースです。

おわりに

第4回国会は、短期間の中で多くの重要な議論が行われ、経済的な補正予算のみならず、政治的な動きに関する重要な決定が下された場所でもありました。その後の日本の政治史においても、これらの出来事が大きな影響を与えることになりました。

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