第4次安倍内閣

第4次安倍内閣の概略

第4次安倍内閣は、2017年11月1日に安倍晋三が第98代内閣総理大臣として任命され、2018年10月2日までの約11ヶ月間、日本の政権を担った内閣です。この内閣は、自由民主党と公明党による連立政権で構成されており、衆議院の過半数を占めていました。

内閣の発足と人事

2017年10月に実施された第48回[[衆議院議員総選挙]]では、自民党が284議席、公明党が29議席を獲得し、連立与党として衆議院で3分の2を超える議席を保持しました。この結果により、安倍は新たな内閣を発足させることとなりました。第4次安倍内閣は、1941年から65年ぶりに発足した内閣であり、日本国憲法施行以降では2人目の再任内閣と言われています。前内閣からわずか3ヶ月後の発足であったため、閣僚はほぼそのまま再任されることになりました。ただし、江﨑鐵磨沖縄・北方対策担当大臣が健康上の理由で辞任したため、その後任が必要となりました。

閣僚の年齢に関しては、最高齢は77歳の麻生太郎副総理、最年少は52歳の小此木八郎国家公安委員長でした。閣僚は自由民主党各派から選ばれ、国務大臣や副大臣、政務官、内閣官房副長官などが11月1日に任命されたことが特徴的です。

政策と内政

発足時、安倍はデフレ脱却のための新しい政策パッケージを披露しました。税制改正、予算編成、規制改革、幼児教育の無償化、社会保障改革などがその内容です。また、日EU経済連携協定（EPA）を活用した農林水産業振興策も見込まれました。

内閣の内政では、国会における質疑時間配分の見直しが議論されていました。与党議員の質問機会を広げるため、自民党の若手議員が提案し、安倍首相も受け入れました。その後、与野党協議を経て質疑時間の配分は「与党1・野党2」と決まりました。この新しい枠組みは、一部からは批判を受け、賛否の意見が飛び交いました。

さらに、2018年4月には、働き方改革関連法案が国会に提出され、2019年4月に施行される運びとなりました。この法律は、さまざまな企業の労働環境を改善するための重要な一歩として位置づけられています。

災害対応

2018年には、西日本中心に大規模な豪雨が発生しました。この豪雨は平成30年7月豪雨として知られ、内閣は7月14日に特定非常災害として宣言しました。これにより、過去に対策が講じられた阪神淡路震災や東日本大震災以外の事象として、特定非常災害が認定されたのは例がなく、多くの注目を集めました。

結論

第4次安倍内閣は、安倍晋三が首相を務めた内閣として、政策の面では新たな試みを行い、さまざまな社会問題に立ち向かいました。ただし、内政や国会運営の部分では与野党間の摩擦も生じ、さまざまな意見が交わされる状況が続きました。内閣はその後も、各種の改革案を提示しつつ、国民のニーズに応じた政策を進める必要がありました。

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