第45航空・防空軍 (ロシア航空宇宙軍)

第45航空・防空軍について

第45航空・防空軍は、ロシアの北方艦隊の一部として位置づけられており、その主な役割は航空部門を担うことです。北方艦隊は戦略的に重要な北極海を管轄しており、この軍はその活動を支える重要な組織です。本部はセヴェロモルスクに置かれており、この地域での航空防衛の要となっています。

歴史的背景

2015年12月、ロシア連邦の大統領の命令により、第45航空・防空軍は新たに北極海の防衛を担当することとなりました。この決定は、地域の安全保障を強化するための措置として位置づけられました。航空・防空軍は、ロシアの全体的な軍事戦略の一環として、多様な軍事活動を展開しています。

この航空部隊は、特にシリアにおけるロシアの軍事作戦にも参加しており、2016年11月から12月にかけて、航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」から多くの作戦を展開しました。この時、パイロットたちは捜索救助や航空輸送支援の任務を果たすため、420回と750回の出撃を行い、1000以上のテロ関連施設を破壊するといった成果を上げました。

その後、2018年には北極圏における空中哨戒が再開され、部隊の活動はさらに拡大しました。2019年2月には、ロシア国防省が北方艦隊の戦力強化に向けた計画を発表し、ムルマンスクにMiG-31戦闘機の迎撃機を配備することが明らかにされました。これにより、北方艦隊はさらなる防空能力を高めることが期待されました。

組織の再編成

2023年には北方艦隊が軍管区としての地位を失い、多くの部隊が北方艦隊混成航空隊に統合されました。この変化は、組織の効率性を向上させるために実施されたもので、残りの部隊はレニングラード軍管区に移管されることとなりました。

司令官

第45航空・防空軍の司令官はアレクサンダー・オトロシェンコ中将です。彼は部隊の作戦や戦略の実行において中心的な役割を果たしており、この部隊の発展に寄与しています。彼の指導の下で、航空・防空軍は地域の安全を確保するための重要な役割を果たしています。

このように、第45航空・防空軍は北方艦隊内での重要な機関として、航空防衛の任務を遂行し続けています。今後もその活動には注目が集まることでしょう。

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