第47回スーパーボウル

第47回スーパーボウルの詳細

第47回スーパーボウル（Super Bowl XLVII）は、2013年2月3日にアメリカンフットボールの試合としてルイジアナ州ニューオーリンズのメルセデス・ベンツ・スーパードームで行われました。この試合では、NFCチャンピオンのサンフランシスコ・49ersとAFCチャンピオンのボルチモア・レイブンズが対戦しました。最終的にボルチモア・レイブンズが34対31で勝利を収め、12年ぶり2度目のスーパーボウル制覇となりました。MVPにはQBジョー・フラッコが選出されました。

開催地の決定

スーパーボウルの開催地は、アリゾナ州のグレンデール、フロリダ州のマイアミ、ルイジアナ州のニューオーリンズの3カ所が最終候補として挙がりました。2009年のNFLオーナー会議で、ニューオーリンズが他の候補地を抑えて開催地に選ばれました。このスタジアムでは、トム・ブレイディやカート・ワーナーらが出場した第36回スーパーボウル以来、11年ぶり、7回目の開催となります。ニューオーリンズで開催されるスーパーボウルは10度目となりました。

出場チーム

サンフランシスコ・49ers

49ersは、1995年までに5度のスーパーボウル制覇を果たした名門チームです。2012年に就任したヘッドコーチのジム・ハーボーのもとで、QBコリン・キャパニックを中心にピストルオフェンスを展開し、再びスーパーボウルの舞台に帰ってきました。49ersにとっては、スーパーボウル出場が25年ぶり、6度目の挑戦となります。

ボルチモア・レイブンズ

レイブンズは1996年に創設され、特にレイ・ルイスの指導の下で強力な守備陣を形成し、2000年に初めてスーパーボウルを制しました。2008年にはジョン・ハーボーがヘッドコーチに就任し、QBジョー・フラッコを獲得してからは常にプレーオフ常連の強豪チームとしての地位を確立しました。2012年のシーズンは、ルイスの引退をアピールする重要なシーズンとなりました。

エンターテインメント

ハーフタイムショーにはグラミー受賞歴のあるビヨンセが登場し、かつてのグループメンバーと共演しました。また、国歌斉唱にはアリシア・キーズが参加し、試合を盛り上げました。前日にはサンディフック小学校の合唱団がアメリカ・ザ・ビューティフルを歌うなど、試合以外でも目を引くイベントが多数用意されていました。

試合の流れ

試合はレイブンズのキックオフから始まり、初得点はジョー・フラッコからWRアンクワン・ボールディンへのタッチダウンパスによるものでした。49ersも続いてフィールドゴールでポイントを奪いましたが、レイブンズの強力な攻撃が続き、第2クオーターでレイブンズはリードを広げます。特にフラッコが56ヤードのパスを通してタッチダウンを奪った瞬間は印象的でした。

第3クオーターは、レイブンズのジャコビー・ジョーンズが108ヤードのキックオフリターンタッチダウンを決め、試合を一気に動かします。しかし、約30分にも及ぶ停電が発生し、試合は一時中断。再開後、49ersはキャパニックの活躍で立ち直り、一気に得点を重ねます。

第4クオーターでは49ersが逆転のチャンスを迎え、残り2分39秒で相手エンドゾーンまで迫りますが、最終的に得点はできず、試合はレイブンズの勝利で幕を閉じました。試合後、フラッコがMVPに選ばれ、レイ・ルイスは有終の美を飾りました。

停電の影響

試合中の停電は、当時ソーシャルメディアで大きな話題となり、多くの投稿がされました。停電前にはレイブンズが22点リードしていましたが、停電後49ersは反撃を見せ、この影響が試合の流れにどのように作用したかは議論を呼びました。

その後

スーパーボウル後も、試合に関連した話題は尽きず、元選手ジャマール・ルイスは破産宣告を受けるなど、その影響が続いたことで注目されました。スーパーボウルはただのスポーツイベントに留まらず、文化的な現象ともなった一戦でした。

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