第47回社会人野球日本選手権大会

第47回社会人野球日本選手権大会 概要

2022年の秋、社会人野球の頂点を争う「第47回社会人野球日本選手権大会」が、10月30日から11月9日までの11日間にわたり、大阪市の京セラドーム大阪を舞台に開催されました。

開催形式と特徴

この大会は、前年の第46回大会が東京オリンピック開催の影響で夏季に行われたこと、さらに2020年の大会が新型コロナウイルスの影響で中止になったことを経て、2019年の第45回大会以来となる本来の秋季開催へと戻りました。また、会場も前回大会のように分散開催ではなく、京セラドーム大阪の単独開催となりました。

開催時期の変更に伴い、前回大会では変更されていた都市対抗野球大会の優勝チームに出場権が与えられる規定も復活しました。これにより、同年夏に行われた第93回都市対抗野球大会で優勝を飾ったENEOSが、今大会への出場権を獲得しました。

大会のルール面では、延長戦に際し、10回を終えても決着がつかない場合に、試合時間に関わらずタイブレーク制度が適用されることとなりました。これは、近年の社会人野球大会で採用されている方式です。

熱戦の軌跡

全国各地の予選を勝ち抜いた強豪チームが一堂に会し、秋の大阪で熱戦を繰り広げました。大会はトーナメント方式で行われ、1回戦から緊迫した試合が続出しました。

各チームが持ち味を発揮する中、ベスト8が出揃う準々決勝では、注目の対戦が実現しました。

トヨタ自動車 6 - 1 東芝
ENEOS 4 - 1 三菱重工West （延長10回タイブレーク）
東京ガス 1 - 4 NTT東日本
三菱重工East 2 - 1 日本通運

準々決勝を勝ち上がった4チームにより、準決勝が行われました。最初のカードはENEOS対トヨタ自動車。緊迫した投手戦の末、トヨタ自動車が1点を守り切り、1-0で勝利。決勝進出一番乗りを果たしました。もう一方の準決勝はNTT東日本と三菱重工Eastの対戦となり、NTT東日本が4-2で勝利し、決勝の舞台へ駒を進めました。

決勝戦と大会の結末

そして迎えた決勝戦は、トヨタ自動車とNTT東日本の対戦となりました。両チームともに社会人野球を代表する強豪ですが、この試合ではトヨタ自動車が序盤から優位に立ち、着実に得点を重ねました。投打がかみ合ったトヨタ自動車は、NTT東日本を8-1で圧倒。見事、第47回社会人野球日本選手権大会の優勝旗を勝ち取りました。これはトヨタ自動車にとって、本大会において6回目の優勝となる快挙でした。

コロナ禍による変則日程を乗り越え、本来の形式に戻った今大会は、多くのドラマと熱狂を生み出し、社会人野球の魅力を存分に伝える大会となりました。優勝したトヨタ自動車の選手たちは、秋の大阪の空に歓喜の声を響かせました。

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