第49回ロサンゼルス映画批評家協会賞

2023年12月10日、映画界の重要な賞の一つである第49回ロサンゼルス映画批評家協会賞の受賞結果が発表されました。本年度は、多様なジャンルの作品がノミネートされ、各部門で白熱した競争が繰り広げられました。

主な受賞結果は以下の通りです。

作品賞
受賞：『関心領域』
次点：『オッペンハイマー』

輝かしい受賞を果たした『関心領域』は、その独創的なストーリーと高い完成度で批評家たちを魅了しました。『オッペンハイマー』も、歴史的な題材と見事な演出で高い評価を獲得しました。

監督賞
受賞：ジョナサン・グレイザー（『関心領域』）
次点：ヨルゴス・ランティモス（『哀れなるものたち』）

『関心領域』の監督、ジョナサン・グレイザーは、見事な映像表現と巧みな演出で、作品賞に続く栄冠を手にしました。ギリシャ出身のヨルゴス・ランティモス監督も、独特の世界観で高い評価を得ています。

主演俳優賞
受賞：ザンドラ・ヒュラー（『落下の解剖学』、『関心領域』）
受賞：エマ・ストーン（『哀れなるものたち』）
次点：アンドリュー・スコット（『異人たち』）、ジェフリー・ライト（『アメリカン・フィクション』）

ザンドラ・ヒュラーは、2作品で主演を務め、その演技力が高く評価されました。エマ・ストーンも、繊細な演技で観客を惹きつけました。

助演俳優賞
受賞：レイチェル・マクアダムス（『Are You There God? It's Me, Margaret.』）
受賞：ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ（『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』）
次点：リリー・グラッドストーン（『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』）、ライアン・ゴズリング（『バービー』）

レイチェル・マクアダムスとダヴァイン・ジョイ・ランドルフは、それぞれ異なる魅力で助演賞を獲得しました。

脚本賞
受賞：アンドリュー・ヘイ（『異人たち』）
次点：サミー・バーチ（『メイ・ディセンバーゆれる真実』）

アンドリュー・ヘイの巧みな脚本は、作品全体の質を高めました。

撮影賞
受賞：ロビー・ライアン（『哀れなるものたち』）
次点：ロドリゴ・プリエト（『バービー』、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』）

ロビー・ライアンの美しい映像は、観客に強い印象を与えました。

編集賞
受賞：ロラン・セネシャル（『落下の解剖学』）
次点：ジョナサン・アルバーツ（『異人たち』）

ロラン・セネシャルは見事な編集で作品にリズムとテンポを与えました。

音楽賞
受賞：ミカ・レヴィ、ジョニー・バーン（特別表彰）（『関心領域』）
次点：マーク・ロンソン、アンドリュー・ワイアット（『バービー』）

ミカ・レヴィとジョニー・バーンは、特別な功績が称えられました。

美術賞
受賞：サラ・グリーンウッド（『バービー』）
次点：ショーナ・ヒース、ジェームズ・プライス（『哀れなるものたち』）

サラ・グリーンウッドは、独創的な美術デザインで作品の世界観を構築しました。

外国語映画賞
受賞：『落下の解剖学』
次点：『Tótem』

『落下の解剖学』は、高い評価を得て外国語映画賞を受賞しました。

ドキュメンタリー/ノンフィクション映画賞
受賞：『Menus-Plaisirs – Les Troisgros』
次点：『The Eternal Memory』

『Menus-Plaisirs – Les Troisgros』は、優れたドキュメンタリー作品として認められました。

アニメ映画賞
受賞：『君たちはどう生きるか』
次点：『ロボット・ドリームズ』

日本のアニメーション映画『君たちはどう生きるか』が、アニメ映画賞を受賞しました。

新人賞
受賞：セリーヌ・ソン（『パストライブス/再会』）

セリーヌ・ソンは、今後の活躍が期待される新人監督として高い評価を得ました。

功労賞
アニエスカ・ホランド

長年にわたる映画界への貢献が認められました。

ダグラス・エドワード実験/自主映画賞
* 『Youth (Spring)』

実験的な表現で注目を集めた作品です。

以上の通り、第49回ロサンゼルス映画批評家協会賞は、様々なジャンルの優れた作品と才能を称える盛大なイベントとなりました。受賞された皆様、誠におめでとうございます。

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