第51回ゴールデングローブ賞

第51回ゴールデングローブ賞

第51回ゴールデングローブ賞は、1993年に公開・放映された映画およびテレビ番組を対象とした授賞式で、1994年1月22日に開催され、各賞の受賞者が発表されました。この年の授賞式では、映画部門、テレビ部門それぞれにおいて、様々な作品や俳優、クリエイターたちがその功績を称えられました。

映画部門の主な受賞結果

映画部門では、スティーヴン・スピルバーグ監督の史劇ドラマ『シンドラーのリスト』が最も注目を集め、ドラマ部門作品賞、監督賞、脚本賞（スティーヴン・ザイリアン）の主要3部門を制しました。ドラマ部門作品賞には他に、『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事|エイジ・オブ・イノセンス_汚れなき情事』、『父の祈りを』、『ピアノ・レッスン』、『日の名残り』がノミネートされていました。

一方、ミュージカル・コメディ部門の作品賞は、ロビン・ウィリアムズ主演のコメディ映画『ミセス・ダウト』が受賞しました。同部門には『デーヴ』、『から騒ぎ』、『めぐり逢えたら』、『ダンシング・ヒーロー』といった多様なジャンルの作品が候補として挙がりました。

演技部門では、ドラマ部門主演男優賞は『フィラデルフィア』でエイズ患者を演じたトム・ハンクスが受賞。対してミュージカル・コメディ部門主演男優賞は、『ミセス・ダウト』でコミカルな演技を見せたロビン・ウィリアムズに贈られました。

女優では、ドラマ部門主演女優賞に『ピアノ・レッスン』のホリー・ハンター、ミュージカル・コメディ部門主演女優賞に『TINA ティナ』で歌手ティナ・ターナーを演じたアンジェラ・バセットが選ばれています。

助演賞では、『逃亡者』で主人公を追う連邦保安官を演じたトミー・リー・ジョーンズが助演男優賞を受賞。助演女優賞は、『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事|エイジ・オブ・イノセンス_汚れなき情事』のウィノナ・ライダーに輝きました。この部門には、若き日のレオナルド・ディカプリオが『ギルバート・グレイプ』でノミネートされたことも特筆されます。

その他の部門では、外国語映画賞はチェン・カイコー監督のイギリス領香港映画『さらば、わが愛/覇王別姫|さらば、わが愛_覇王別姫』が受賞しました。作曲賞は『天と地』の喜多郎が受賞し、日本人作曲家として名を刻みました。歌曲賞は、ブルース・スプリングスティーンが『フィラデルフィア』のために書き下ろした「Streets of Philadelphia」が受賞しています。

テレビ部門の主な受賞結果

テレビ部門でも、多くの人気シリーズやミニシリーズが評価されました。

ドラマ部門作品賞は警察ドラマシリーズ『NYPDブルー』が受賞。ミュージカル・コメディ部門作品賞はシットコム『となりのサインフェルド』が受賞し、高い人気を反映しました。ミニシリーズ・テレビ映画部門の作品賞には『企業買収/250億ドルの賭け』が選ばれています。

主演男優賞は、ドラマ部門で『NYPDブルー』のデヴィッド・カルーソ、ミュージカル・コメディ部門で『となりのサインフェルド』のジェリー・サインフェルド、ミニシリーズ・テレビ映画部門で『企業買収/250億ドルの賭け』のジェームズ・ガーナーがそれぞれ受賞しました。

主演女優賞は、ドラマ部門で『ピケット・フェンス』のキャシー・ベイカー、ミュージカル・コメディ部門で『あなたにムチュー』のヘレン・ハント、ミニシリーズ・テレビ映画部門で『ジプシー』のベット・ミドラーが受賞しています。

助演男優賞は『しゃべりすぎた女』のボー・ブリッジスが、助演女優賞は『となりのサインフェルド』のジュリア・ルイス＝ドレイファスが受賞し、それぞれの番組に貢献した演技が評価されました。

このように、第51回ゴールデングローブ賞は、1993年の映画界・テレビ界における傑出した作品と才能に光を当てた授賞式となりました。

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