第52回天皇杯全日本サッカー選手権大会

第52回天皇杯全日本サッカー選手権大会

第52回天皇杯全日本サッカー選手権大会は、1972年の12月10日から1973年の1月1日まで開催されました。この大会は、イングランドのFAカップに範をとってオープンな形式で行われ、多くのサッカーファンに楽しませました。

参加チーム

この大会には、サッカーのプロリーグである日本サッカーリーグ（JSL）1部から8チーム、そして地域大会を勝ち上がった16チーム、合わせて24チームが出場しました。これにより、全国のサッカー界から多様なチームが集まり、各地方の実力を競う場となりました。

試合結果

1回戦

初戦では、さまざまな対戦が行われました。甲府クラブが新日鐵室蘭を4-1で下した他、中央大学が新日鐵釜石に3-1とこちらも快勝。一方で、永大産業が大阪商業大学を3-1、大日日本電線が福岡大学を3-2で下すなど、激しい戦いが繰り広げられました。慶應義塾大学は富山クラブに対し4-2で勝利し、田辺製薬が帝人松山を3-1で下した結果も注目されました。また、日本軽金属と早稲田大学の試合は延長戦までもつれ込み、最終的に日本軽金属が3-2の勝利を収めました。トヨタ自工も電電近畿に3-1で勝ち進みました。

2回戦

続く2回戦では、日立製作所が甲府クラブを2-0で破り、藤和不動産も中央大学を2-0で下しました。日本鋼管が永大産業に3-1、三菱重工は大日日本電線に9-0という圧倒的なスコアで勝利。また、ヤンマーが慶應義塾大学を4-0で撃退し、古河電工が田辺製薬に4-2で勝ち進みました。さらに、東洋工業が日本軽金属を2-0、新日本製鉄もトヨタ自工に4-0で勝利し、準々決勝へ進出しました。

準々決勝

準々決勝では、強豪たちによる戦いが続きました。日立製作所が藤和不動産に4-0、また日本鋼管も三菱重工に3-0で勝利。ヤンマーは古河電工を4-1で下し、東洋工業と新日本製鉄の試合は緊迫した展開となり、2-2の同点からPK戦に突入。最終的には東洋工業が5-4で勝ちました。

準決勝

準決勝では、日立製作所が日本鋼管に2-0で勝利し、ヤンマーも東洋工業を1-0で退けました。これにより、日立製作所とヤンマーが決勝戦に進出することが決まりました。

決勝戦

決勝戦は、日立製作所とヤンマーの対戦となり、両チームが熱戦を繰り広げました。試合は白熱した展開となり、最終的に日立製作所が2-1で勝利し、見事に優勝を果たしました。この大会は、地域の強豪チームとプロチームとの対戦を通し、日本サッカーのさらなる発展を促す要素となりました。ファンにとって記憶に残る大会として、その存在は今も語り継がれています。

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