第58回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第58回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 概要

2021年度の大学ラグビーシーズンを締めくくる「第58回全国大学ラグビーフットボール選手権大会」は、2021年11月21日から2022年1月9日までの期間で開催されました。この大会は、全国の大学ラグビーチームの頂点を決定する権威あるトーナメントです。

大会形式と特徴

今大会は、全国から選抜された15チームが出場し、変則トーナメント方式で優勝が争われました。特に注目すべきは、新型コロナウイルスの影響が続く中でも、全ての試合が観客を入れて開催された点です。これは、選手たちにとって大きな励みとなり、ファンにとっても待ち望まれた機会となりました。

出場チーム選考

参加した15チームは、以下の基準に基づいて選ばれました。

関東大学対抗戦Aグループから上位3校
関東大学リーグ戦1部から上位3校
関西大学リーグ戦Aリーグから上位3校
前々年度優勝チームが所属するリーグから1校（関東大学対抗戦Aグループ4位）
前々年度準優勝チームが所属するリーグから1校（関東大学対抗戦Aリーグ5位）
前年度優勝チームが所属するリーグから1校（関西大学リーグ戦Aリーグ4位）
九州代表（九州学生リーグI部1位）から1校
北海道・東北代表から1校
東海・北陸・中国・四国代表から1校

これらの厳しい選考を勝ち抜いた以下の15大学が出場しました。

準々決勝シード: 帝京大学（対抗戦1位、23年連続29回目）、東海大学（リーグ戦1部1位、17年連続19回目）、京都産業大学（関西リーグ1位、9年連続35回目）、早稲田大学（対抗戦2位、38年連続55回目）
4回戦シード: 明治大学（対抗戦3位、13年連続50回目）、慶應義塾大学（対抗戦4位、2年連続38回目）、日本体育大学（対抗戦5位、13年振り25回目）、日本大学（リーグ戦1部2位、3年連続20回目）、大東文化大学（リーグ戦1部3位、3年振り22回目）、近畿大学（関西リーグ2位、9年振り10回目）、天理大学（関西リーグ3位、8年連続30回目）
3回戦シード: 同志社大学（関西リーグ4位、3年連続53回目）
2回戦シード: 福岡大学（九州代表、4年振り24回目）
1回戦出場: 朝日大学（東海・北陸・中国・四国代表、10年連続10回目）、八戸学院大学（北海道・東北代表、3年連続4回目）

大会日程と開催地

大会は1回戦から始まり、約1ヶ月半にわたって熱戦が繰り広げられました。

1回戦：2021年11月21日
2回戦：2021年11月28日
3回戦：2021年12月12日
4回戦：2021年12月18日
準々決勝：2021年12月26日
準決勝：2022年1月2日
* 決勝：2022年1月9日

試合は全国各地のラグビー場で開催されました。決勝および準決勝は、ラグビー日本代表の試合でも使用される国立競技場で行われ、多くの観客が見守る中で最高峰の戦いが展開されました。その他、秩父宮ラグビー場、熊谷ラグビー場、花園ラグビー場、博多の森陸上競技場、パロマ瑞穂ラグビー場が使用されました。

大会結果

各チームがトーナメントを勝ち上がり、最終的に大学日本一の栄冠を手にしたのは帝京大学でした。

帝京大学は準々決勝で東海大学を、準決勝で宿敵・明治大学を破り決勝へ進出。決勝では京都産業大学と対戦し、見事に勝利を収めました。この優勝は、帝京大学にとって2018年以来、4大会ぶりとなる通算10回目の優勝となりました。

シード校の中では、準々決勝から登場した帝京大学、京都産業大学、早稲田大学、東海大学がそれぞれ勝利を収め準決勝に進出。準決勝では帝京大学が明治大学を、京都産業大学が早稲田大学をそれぞれ退け、決勝は帝京大学対京都産業大学の顔合わせとなりました。

多くのドラマが生まれた今大会は、全試合有観客という状況下で、選手たちの力強いプレーと観客の声援が一体となり、ラグビーファンにとって記憶に残る大会となりました。

もう一度検索