第6航空・防空軍 (ロシア航空宇宙軍)

第6航空・防空軍に関する概要

第6航空・防空軍は、ロシア航空宇宙軍の一部として位置付けられる部隊で、レニングラード軍管区に属しています。この部隊は、国の防空と航空作戦の重要な役割を担っており、歴史的には数回の再編成や改編を経て現在に至っています。

沿革

この軍は1998年6月1日に設立されました。当初はロシア空軍とロシア防空軍が統合される過程で生まれたもので、レニングラード軍管区の第76航空軍と第6独立防空軍が統合され、第6航空軍という名称が与えられました。

2005年には「レニングラード」という名誉称号が授与され、その後2009年には西部軍管区所属の第1航空・防空コマンドに改編されました。2015年には第6航空・防空軍として再編され、2024年にはレニングラード軍管区がモスクワ軍管区と再編成される運びとなりました。

組織構成

第6航空・防空軍は、2個の防空軍団、1個の師団、およびいくつかの直轄部隊で構成されています。軍の本部はサンクトペテルブルクに置かれており、以下のような主要な編成が存在します。

第21防空軍団

セヴェロモルスクに司令部が設置されており、防空を主な任務としています。これに属する部隊には、次のような戦闘機連隊及び防空連隊があります。

• - 第9戦闘機連隊（ポリャールニヌイ）：Su-27を28機保有
• - 第458戦闘機連隊（コトラス）：MiG-31
• - その他、防空連隊が複数あり、様々な防空ミサイルシステムを配備しています。

第54防空軍団

トシノに司令部が置かれ、防空任務を帯びています。主な部隊は以下の通りです。

• - 第177戦闘機連隊（ロジェイノエ・ポーリェ）：Su-27を29機
• - 第159戦闘機連隊（ヴェソヴェツ）：Su-27を32機
• - 防空連隊や電波技術旅団も含まれ、強力な防空網を形成しています。

第149諸兵科連合師団

この司団はスムラエヴォに本部を置き、前線爆撃機や偵察機の混成部隊を編成しています。主な部隊には次のようなものがあります。

• - 第67爆撃機連隊（シベルスコエ）：Su-24Mを37機
• - 第722爆撃機連隊（グドヴ）：Su-24Mを29機
• - 第98偵察機連隊（モンチェゴルスク）：様々な偵察機を保有しています。

直轄部隊

第6航空・防空軍には、軍直轄部隊も存在し、以下のように多様な航空機が運用されています。

• - 第138独立連隊（レバショヴォ）：An-12、Mi-8計37機
• - 第332独立ヘリ連隊（プリビロヴォ）：Mi-24、Mi-8など各種のヘリコプター
• - 第85独立ヘリ飛行隊（アラクルティ）：Mi-24とMi-8の豊富な機数を保有

これらの編成により、第6航空・防空軍はロシアの防空と航空戦力の中核として機能し、国の安全保障に寄与しています。その変遷と現状を知ることは、ロシアの軍事戦略を理解する上で重要な要素といえるでしょう。

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