第63回日本レコード大賞

第63回日本レコード大賞の概要

第63回日本レコード大賞は、（公社）日本作曲家協会が主催する、名誉ある音楽の祭典である。2021年12月30日、新国立劇場中劇場にて発表音楽会が開催され、TBSテレビおよびTBSラジオを通じて全国に生中継された。この年のノミネート作品と受賞者は、11月19日に主催者から発表され、例年に続いて一般観覧は実施されなかった。

受賞結果

この年の日本レコード大賞は、5人組ダンス＆ボーカルグループのDa-iCEの「CITRUS」が受賞したことが注目される。彼らにとって初めての受賞であり、同時に、NHK紅白歌合戦に出演できなかったアーティストが受賞するのも初の出来事となった。また、エイベックス所属の男性グループがレコード大賞を受賞するのは、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE以来6年ぶりである。受賞曲「CITRUS」は、日曜ドラマ『極主夫道』の主題歌で、この作品が日本テレビ系列のドラマ主題歌として受賞するのは、1965年の『柔』（美空ひばり）以来およそ56年ぶりであり、特に日曜ドラマの主題歌における初受賞となった。

発表音楽会の総合司会は、前年に引き続きTBSの安住紳一郎が担当し、盛り上がりを見せた。最優秀歌唱賞にはMISIAが選ばれ、彼女の受賞は第60回（2018年）以来のものであった。また、最優秀新人賞にはロックバンドのマカロニえんぴつが輝いた。1988年の男闘呼組以来33年ぶりの快挙で、最優秀新人賞をロックバンドが受賞したのは31年ぶりである。ここでも彼らの業績が光った。

特別賞にはAdoが選ばれ、特別賞の受賞者向けに制作された映像が、放送終了後にTVerで配信された。加えて、GYAO!でも2022年1月13日まで特別公開され、多くのファンに視聴される機会を提供した。

放送と司会

日本レコード大賞の放送は、テレビが17時30分から22時まで、ラジオが18時から22時まで行われ、TBSラジオや地方のラジオ局とともに広範囲に中継された。安住紳一郎が総合司会を担当し、吉岡里帆が司会進行を務めた。ラジオ中継では、駒田健吾が進行役として活躍し、ナレーションにはジョン・カビラが担当した。

受賞者一覧

• - 日本レコード大賞: 「CITRUS」 Da-iCE
• - 最優秀歌唱賞: MISIA
• - 最優秀新人賞: マカロニえんぴつ
• - 特別賞: Ado, Bank Band, 松本隆, YOASOBI
• - 日本作曲家協会選奨: 竹島宏
• - 特別功労賞: 川口真, 喜多條忠, 小林亜星, 酒井政利, 坂本スミ子, ジェリー藤尾, すぎやまこういち, 鈴木淳, 寺内タケシ
• - 特別国際音楽賞: BTS

特別ゲスト

また、この年の授賞式には東京オリンピック柔道金メダリストの阿部一二三や阿部詩、監督の新庄剛志、さらにその他のオリンピック選手たちも参加し、華やかなイベントを盛り上げた。

結論

第63回日本レコード大賞は、多くの才能あるアーティストが集まり、音楽の素晴らしさが再確認された記念すべき一夜であった。

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