川口真

川口 真のプロフィール

川口真（かわぐち まこと、本名：川口眞弘）は1937年11月5日に兵庫県神戸市で生まれ、2021年10月20日に惜しまれつつ亡くなりました。彼は日本の作曲家、編曲家として知られ、数多くのヒット曲を世に送り出しました。

生い立ちと学歴

幼少期を岡山県倉敷市と岡山市で過ごした川口は、岡山県立岡山操山高等学校を卒業後、東京芸術大学に進学しました。音楽学部の楽理科に入学しましたが、その後作曲科に転科しました。在学中は、越路吹雪のバックバンド「クレール・ド・シャルム」のピアニストとして活躍し、いずみたくの事務所で編曲のアルバイトも行いました。彼の編曲家としてのデビュー作は、ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』でしたが、活動が忙しくなり、4年で大学を中退することとなりました。

音楽活動の歩み

1966年、川口はザ・ベンチャーズが作曲した「二人の銀座」の編曲を手掛け、注目を浴びました。その後も「北国の青い空」など、ザ・ベンチャーズの楽曲の編曲を数多く担当しました。1969年には、弘田三枝子の「人形の家」で本格的な作曲家としてのキャリアをスタートさせ、ザ・テンプターズの「エメラルドの伝説」や由紀さおりの「手紙」など、多くのヒット曲を手掛けることになります。

1970年代前半には、尾崎紀世彦の「さよならをもう一度」や金井克子の「他人の関係」、夏木マリの「絹の靴下」といった名曲も生み出しました。これらの功績により、彼は1970年度の日本レコード大賞作曲賞を受賞することとなります。

晩年と影響

川口は、日本作曲家協会顧問や日本作編曲家協会理事などを歴任し、後進の育成にも貢献しました。彼の音楽活動は多岐にわたり、幅広いジャンルでアーティストへの楽曲提供や編曲を行いました。2021年には健康を害し、横浜市青葉区の病院で敗血症のために84年の生涯を全うしました。

主な楽曲提供作品

彼の作曲した楽曲は多岐にわたり、アグネス・チャンの「午後の通り雨」や、西郷輝彦の「真夏のあらし」、由紀さおりの「手紙」をはじめ、多数のアーティストに楽曲を提供しました。編曲者としても、ザ・テンプターズの「エメラルドの伝説」やフォーリーブスの「大人への階段」など、多くの作品を手掛けました。

まとめ

川口真は、数多くのヒット曲を生み出し、日本の音楽シーンに名を刻んだ偉大な作曲家・編曲家です。彼の情熱と才能は、多くのアーティストに影響を与え、音楽史に残る業績を残しました。彼の音楽は、今も多くの人々に感動を与え続けています。

もう一度検索