第64回東京箱根間往復大学駅伝競走

第64回東京箱根間往復大学駅伝概要

1988年1月2日から1月3日にかけて行われた第64回東京箱根間往復大学駅伝（通称：箱根駅伝）は、大学生ランナーたちによる厳しい競争が繰り広げられました。今回の大会は、往復コースで行われ、総合優勝を果たしたのは順天堂大学でした。

実施日程

今回の箱根駅伝は、往路が1988年1月2日に実施され、スタート地点は大手町の読売新聞東京本社前、ゴールは箱根町の芦ノ湖駐車場入口となります。復路は1月3日に行われ、ゴール地点は同じく大手町です。また、予選会は1987年11月3日に大井埠頭周回コースで行われました。昨年の大会でシード権を逃した6校が予選を通過し、出場校は変わりませんでした。

往路の流れ

往路では、1区で大東文化大学の1年生・実井謙二郎が飛び出し、その後に駒大の斎藤篤孝が続いたものの、他の選手たちは集団走行を維持しました。実井は中間点を過ぎまもなく1分以上のリードを獲得し、順天堂大学の三浦武彦が猛追するも、実井は独走を続け、最終的にトップでタスキをつなぎました。

続く2区では、大東大の只隈伸也が期待されましたが、途中で順大の鈴木賢一に逆転され、トップの座を失います。さらに中区間では順大の打越忠夫と石原典泰が連続で区間賞を獲得し、チームは大東大との差を広げました。ついに順天堂大学が往路優勝を果たし、そのタイムは5時間36分57秒に達しました。

復路の展開

復路では、順天堂大学の仲村明が59分26秒という新記録を樹立し、リーダーとしての役割を果たしました。続く7区でも石垣英士が区間賞を獲得し、順大は大東大との差を10分以上に広げていきます。8区では松田卓也が再び区間賞を獲得、9区で工藤康弘も素晴らしい走りを見せ、最終的に順天堂大学はそのままゴールを迎えました。

ゴールタイムは歴史的な11時間04分11秒であり、これが大会新記録として記録されました。復路も順天堂大学が制し、5時間27分14秒を記録。これにより、総合優勝を達成したのです。2位は大東文化大学、3位には日本体育大学が入りましたが、いずれも順天堂大学とは大きな差が開いていました。

成績の詳細

大会の成績は、上位9校に次回の大会におけるシード権が与えられました。往路を制した順天堂大学は、その勢いを保ちながら復路も優勝し、見事な勝利を収めました。シード権争いも熾烈で、明治大学の牧野選手が一時シード権に迫りましたが、わずかに及びませんでした。これにより東海大学がシード権を獲得し、早稲田大学はシード権を逃した結果となりました。

箱根駅伝は毎年多くの観客を魅了し、名校のプライドを賭けた激しい戦いが繰り広げられます。89年続くこの伝統的なレースは、今後も多くの挑戦者を迎え続けていくことでしょう。

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