第66回東京箱根間往復大学駅伝競走

第66回東京箱根間往復大学駅伝競走

第66回東京箱根間往復大学駅伝競走は、1990年1月2日から3日まで行われました。この大会は、平成最初の箱根駅伝であり、出場校やその成績に多くの関心が寄せられました。全体の流れとして、順大が5連覇を狙う中、他の大学がその挑戦をどのように阻むかに注目が集まりました。

実施日程

• - 往路: 1990年1月2日

スタート地点: 大手町読売新聞東京本社前
ゴール地点: 箱根町芦ノ湖駐車場入口

• - 復路: 1990年1月3日

スタート地点: 箱根町芦ノ湖駐車場入口
ゴール地点: 大手町読売新聞東京本社前

• - 予選会: 1989年11月3日

大井埠頭周回コースで開催され、明治大学と筑波大学が予選で脱落しました。その結果、専修大学と亜細亜大学が久々の出場を果たしました。

概要

注目されていたのは、前年の総合優勝を成し遂げた順大の5連覇の可能性でしたが、中央大学、大東文化大学、日本大学、山梨学院大学の4校がその挑戦に立ち向かいました。これらの学校の選手たちは、順大の強力な選手にどのように競り勝つことができるのか、その結果に期待が寄せられました。

往路

1区

この区間はスローペースで始まりましたが、10.2km地点で駒大の大場康成が遅れ、5連覇を目指す順大の巽博和も12.3kmで遅れる波乱の展開に。先頭争いは、中大の板橋弘行が台頭し、日大の谷川義秀がそれに反応。彼は16.4kmで独走に成功し、順大は1分45秒も遅れる14位となりました。特に、先導車両が不適切なルートを案内したことで、選手たちが誤ったコースを走るハプニングも発生しました。

2区

山梨学院のジョセフ・オツオリが好走し、区間賞を獲得。早稲田大学の池田克美も3位に浮上し、順大は鈴木賢一の活躍で8位に上がるも、トップとの差は開いていきました。

3区

大東大の大津睦が好走を見せて順位を大きく上昇させ、平塚中継所では先頭との差を縮めました。

4区

大東大の樋口一隆が区間を制し、前方集団との距離を広げていきました。順大は山田和人の走りによって順位を上げ、復路への期待をつなぎました。

5区

大東大の奈良修が区間賞の快走で往路優勝を飾り、順大は4位で往路を終えました。

復路

6区

大東大の島嵜貴之が圧倒的な差をつける走りを見せました。これに対抗する選手たちの順位争いが展開されました。

7区〜10区

各学校の選手たちが熾烈な争いを繰り広げ、最終的に大東大が優勝し、中央大学が復路賞を獲得しました。日大も久しぶりの2位に入る快挙を果たしました。

成績

総合成績

• - 総合優勝: 大東文化大学
• - 往路優勝: 大東文化大学（5時間36分30秒）
• - 復路優勝: 中央大学（5時間35分13秒）

この大会は、選手たちの熱戦の結果が多くの人々に感動を与え、次回大会への期待が膨らむものとなりました。

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