第68回NHK紅白歌合戦

第68回NHK紅白歌合戦

2017年12月31日、NHKで放送された第68回紅白歌合戦。夕方19時15分から23時45分までの4時間を超える長時間の生放送は、毎年恒例の日本の音楽イベントとして、多くの視聴者を魅了しました。この回では、様々なジャンルのアーティストが集結し、新旧の楽曲が披露される一夜となりました。

イベントの準備

2017年9月7日、開催の発表と共に放送時間が決まりました。その後、11月には司会者が、続いて出場歌手が発表されました。特に注目されたのは、初出場のアーティストたちで、紅組からは「丘みどり」「SHISHAMO」「TWICE」「Little Glee Monster」が、白組からは「エレファントカシマシ」「竹原ピストル」「トータス松本」「Hey! Say! JUMP|Hey!_Say!_JUMP」「三浦大知」「WANIMA」が名を連ねました。

さらに、12月4日にはAKB48の出場メンバーが発表され、視聴者参加型の「AKB48曲目投票企画」が開始されました。この取り組みでは、ファンが事前に選んだ曲を当日のステージで披露するということで、多くの期待が寄せられました。

当日のステージ

当日は、出場アーティスト46組がそれぞれの色を持ったパフォーマンスを展開しました。オープニングでは、司会の有村架純や二宮和也、内村光良が登場し、ビッグバンドジャズ風にアレンジした「ひよっこ」の楽曲に合わせたミュージカル風の映像が流れました。

さらに、各アーティストのコラボレーションも見どころで、山内恵介のステージではAKB48がバックダンサーとして参加しました。また、SHISHAMOのステージでは、応募プロジェクトから集まった高校生のホーン隊と共演し、若い才能の輝きを感じさせました。

午後の部では、特に安室奈美恵のパフォーマンスが注目されました。彼女は14年ぶりに紅白の舞台に立ち、自らの25年間の音楽人生を振り返るVTRが流れた後、視聴者やファンに向けて感謝の言葉を述べました。引退直前のパフォーマンスとして多くの感動を呼び起こしました。

さらに、桑田佳祐が特別出演し、『ひよっこ』の主題歌「若い広場」を披露しました。それに伴い、NHKホールには出演者が勢揃いし、パフォーマンスは盛り上がりを見せました。

審査方法と結果

この年の紅白歌合戦では、視聴者投票とゲスト審査員の投票によって審査が行われました。結果、白組が223万票対143万票で優勝を果たしましたが、ある批判として審査方法の公平性が問われる声も上がりました。

視聴率と反響

放送の平均視聴率は前半が35.8%、後半が39.4%という結果で、瞬間最高視聴率は安室奈美恵の歌唱時に48.4%を記録しました。視聴者からの反応も多様で、「音楽を楽しむ場」としての側面が強いことが今後の紅白のあり方に影響を与える要因になり得ると考えられています。

まとめ

第68回紅白歌合戦は、多彩なパフォーマンスと注目のアーティストを迎える一夜でした。特に安室奈美恵の出演は強い感動とともに、多くの人々に記憶に残る瞬間を提供しました。「音楽」をテーマにしたこのイベントは、年末の風物詩としてその存在感を再確認しました。

もう一度検索