若い広場

『若い広場』は、1962年4月8日から1982年4月4日までNHK教育テレビで放送された、若者向けのトーク番組であり、教養番組としての側面も持っていました。しかし、1966年4月から1969年4月までの間は、番組タイトルを『若い世代』に変更して放送されていたため、一時的に中断期間がありました。その後、1969年4月に再び『若い広場』のタイトルに戻り、1時間番組として放送が再開され、以降13年間放送が継続されました。

番組は、若者文化や社会現象を幅広く取り上げ、時代を反映する内容が人気を博しました。1980年代の漫才ブームを牽引したB&Bが、東京進出前の大阪最後の舞台として出演したことは、当時の若者にとって大きな話題となりました。また、1980年2月10日放送分では、当時テレビへの出演が極めて少なかった矢沢永吉が出演し、大きな反響を呼びました。さらに、1982年1月3日にはオフコースが出演するなど、音楽シーンを代表するアーティストたちも番組に登場しました。

番組にはいくつかのレギュラーコーナーがありましたが、中でも特に人気を博したのは「マイブック」コーナーでした。このコーナーでは、著名な作家や文化人が登場し、自身の愛読書とその理由を語りました。原則として1人のゲストが4回連続で出演し、自身の読書遍歴や書籍に対する深い思いを語る形式が特徴でした。視聴者は、このコーナーを通じて、著名人の知的な一面や、彼らの思想形成に影響を与えた書籍を知ることができました。

番組の司会は、NHKアナウンサーの杉澤陽太郎氏と、ノンフィクション作家・小説家・翻訳家の山際淳司氏が務めました。また、「マイブック」コーナーの聞き手は、女優の斉藤友子氏が担当しました。

『若い広場』は、1960年代から1980年代初頭にかけて、日本の若者文化の一翼を担った番組として、多くの人々の記憶に残っています。

関連番組

YOU（NHK教育テレビ）
土曜倶楽部（NHK教育テレビ）
若い広場 (曖昧さ回避)

外部リンク

若い広場 - NHK放送史
* 番組エピソード 若い広場-NHKアーカイブス

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