第7空中機動軽歩兵旅団

第7「ガリシア」空中機動軽歩兵旅団

第7「ガリシア」空中機動軽歩兵旅団（Brigada de Infantería Ligera Aerotransportable "Galicia" VII）は、スペイン陸軍に属する旅団であり、主に空中機動能力を持つ軽歩兵部隊として編成されています。この旅団は、多様な国際的な作戦に参加するために特化されています。1966年1月24日に「空中機動歩兵旅団」として設立され、1988年に「空中機動軽歩兵旅団」と改名されました。

旅団の駐屯地は、1987年にア・コルーニャ県のサンティアゴ・デ・コンポステーラから「モリーヨ将軍基地」があるポンテベドラに移転しました。また、1988年にアストゥリアス州に位置する第3軽歩兵連隊「プリンシペ」が編成に加わりました。1994年には複数の部隊と共に緊急行動部隊（FAR）に所属し、1996年に現在の名称である「第7空中機動軽歩兵旅団 ガリシア」として知られるようになりました。

この旅団は、国際的な活動にも積極的に参加してきました。1995年には国連の指揮の下、ボスニア・ヘルツェゴビナの国際連合保護軍に展開し、ガリシア戦術グループ（AGT）を編成しました。さらに、1997年から1999年にかけて、SFORやNATOの平和安定化部隊にも参加し、再度ボスニア・ヘルツェゴビナに派遣されました。2000年にはKFOR任務に赴き、コソボにおいても重要な役割を果たしました。

2003年には、イラク・フリーダム作戦に参加するために、スペイン語圏の諸国軍から成るプルス・ウルトラ旅団を編成し、戦時下のイラクに初めて入ったスペイン軍部隊となりました。その後もアフガニスタンの国際治安支援部隊（ISAF）や、パキスタンの人道的支援活動にも従事し、2007年にはレバノンのリベロ・イダルゴIII作戦に参加するなど、幅広い活動を行っています。

編制

第7ガリシア旅団は、以下のような部隊で構成されています：

• - 旅団司令部および司令部大隊（ポンテベドラに所在）
• - 第3軽歩兵連隊「プリンシペ」
• - 第1軽歩兵大隊「サン・キンティン」
• - 第2軽歩兵大隊「トレド」
• - 第29軽歩兵連隊「イサベル・ラ・カトリカ」
• - 第3軽歩兵大隊「サモーラ」
• - 第7騎兵偵察群「サンティアゴ」
• - 第7防空砲兵群
• - 第7軽工兵群
• - 第7後方支援群
• - 第7空中機動通信中隊

このように、第7「ガリシア」空中機動軽歩兵旅団は多国籍な任務および人道的な活動を展開し、世界舞台でのスペイン陸軍の一翼を担っています。

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