ア・コルーニャ県

ア・コルーニャ県について

ア・コルーニャ県（ア・コルーニャけん）は、スペインのガリシア州に存在する県であり、その創設は1833年に遡ります。ガリシア州には4つの県があり、その中の1つがア・コルーニャです。この県は東側でルーゴ県、南側でポンテベドラ県と接し、北と西は大西洋に面しています。県の中心都市はア・コルーニャであり、ここが行政、商業、文化の中心地となっています。

地理と地勢

ア・コルーニャ県の面積は約7876平方キロメートルで、多様な地形が広がっています。北側の海岸はリアス・アルタスと呼ばれ、西側はリアス・バイシャスと名付けられており、リアス式海岸の特徴を持っています。これらの海岸線は複雑に入り組んでおり、フィニステレ岬もこの県に位置しています。

県内にはメロ川やマンデオ川などの水系が流れており、これらの川沿いにはヨーロッパナラやピレネーオークが生い茂り、豊かな森林を形成しています。また、三角江、沼地、小川、湾、サンゴ礁、崖、湿地、砂丘など、さまざまな生態系が見られ、2013年にはユネスコの生物圏保護区に指定されるなど、自然環境の保全が重視されています。

リア（ガリシア語：ría）

県内には多くのリアが点在しており、内陸に深く入り込んだ入り江が特徴です。代表的なリアには以下のものがあります。

• - リア・デ・アーレス - エウメ川の河口に位置する。
• - リア・デ・ベタンソス - マンデオ川とランブレ川の河口に位置する。
• - リア・デ・カマリーニャス - オ・ポルト川の河口に位置する。
• - リア・デ・セデイラ - ポルト・ド・カボ川の河口に位置する。
• - リア・デ・アロウサ - ウジャ川の河口にあり、ガリシア州で最大規模のリア。

人口と交通

ア・コルーニャ県には94の基礎自治体が存在し、県全体の人口は約112万に上ります。交通アクセスについては、ルーゴ県からはマドリードを起点とするA-6号線、ポンテベドラ県からはAP-9号線が利用され、県都ア・コルーニャやフェロル、サンティアゴ・デ・コンポステーラとの連絡が容易です。

鉄道には4つの主要路線があり、RENFEによる路線がほとんどを占めています。これらの路線はガリシア州内を横断し、マドリードやリェイダともつながっています。また、FEVEによっても県内に狭軌の鉄道が運行されています。県内にはサンティアゴ・デ・コンポステーラ空港やア・コルーニャ空港もあり、国内外へのアクセスも良好です。

行政区画と政治

ア・コルーニャ県は18のコマルカ（郡）に分かれ、14の司法管轄区で構成されています。自治体には主要な都市から小規模な村まで多様な場所が含まれ、地域毎に独自の文化と伝統が育まれています。県議会は25名の議員によって構成されており、現在の議長はガリシア国民党のディエゴ・カルボ・ポウソ氏です。議会の議席は複数の政党によって分割され、地域の政治に反映されています。

ア・コルーニャ県は、その豊かな自然環境や多様な生態系、歴史的な背景などが魅力的な地域となっており、訪れる人々に多くの魅力を提供しています。

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