第71回都市対抗野球大会予選

第71回都市対抗野球大会 予選

2000年の都市対抗野球本大会への出場チームを決める予選は、全国各地で白熱した戦いが繰り広げられました。予選期間は、5月3日に東京および埼玉で一次予選が開始されてから、7月1日に関東地区の代表決定戦が行われるまで、およそ2か月に及びました。

特徴的な変更点と新規参入チーム

今大会の予選において特に注目されたのは、代表枠の配分変更です。例年東北地区に与えられていた3つの代表枠が2つに削減され、その代わりに沖縄県に単独で1枠が設けられました。これは第71回大会に限った特別な措置であり、沖縄県勢にとって都市対抗本戦出場への大きな機会となりました。

この予選を勝ち抜き、都市対抗本戦に初めて駒を進めたチームが2つありました。一つはサンワード貿易です。このチームは、軟式野球から硬式野球への転向後、わずか3年という短期間で都市対抗の舞台に立つ快挙を成し遂げました。もう一つは沖縄電力で、沖縄県勢としては1972年の第43回大会に出場した琉球煙草以来、実に28年ぶりの本戦出場となります。これは沖縄県の社会人野球にとって歴史的な一歩となりました。

各地区の代表枠と激戦の記録

第71回大会予選における各地区の代表枠は以下の通りでした。

北海道：2
東北：2
北信越：1
北関東：1
南関東：2
北関東・南関東（統一予選）：1
東京：3
神奈川：3
静岡：1
東海：3
静岡・東海（統一予選）：1
京滋奈：1
阪和：3
兵庫：2
中国：2
四国：1
九州：2
沖縄：1

各地区では、まず都道府県単位やいくつかの県をまとめたブロックでの一次予選が行われ、それを突破したチームが二次予選や代表決定リーグ戦へと進みました。多くの地区でトーナメント方式が採用され、一度の敗戦が代表への道を閉ざす厳しい戦いが繰り広げられましたが、一部地区では敗者復活戦も設けられ、最後まで諦めないチームに再起のチャンスが与えられました。

こうした厳しい予選を経て、第71回都市対抗野球大会本戦への出場権を獲得したチームは以下の通りです。

北海道地区：サンワード貿易、王子製紙苫小牧
東北地区：JT、TDK
北信越地区：北銀クラブ
北関東地区：富士重工業
南関東地区：川崎製鉄千葉、新日鉄君津
関東地区代表（北関東・南関東統一予選）：住友金属鹿島
東京地区：東京ガス、シダックス、鷺宮製作所
神奈川地区：日石三菱、日産自動車、三菱自動車川崎
静岡地区：ヤマハ
東海地区：三菱自動車岡崎、西濃運輸、トヨタ自動車
東海・静岡地区代表（統一予選）：本田技研鈴鹿
京滋奈地区：三菱自動車京都
阪和地区：日本生命、大阪ガス、松下電器
兵庫地区：三菱重工神戸、神戸製鋼
中国地区：三菱重工広島、川崎製鉄水島
四国地区：四国銀行
九州地区：三菱重工長崎、JR九州
沖縄地区：沖縄電力

これらの全国から集結した精鋭チームが、真夏のドームで都市の誇りをかけて戦いました。

（注：本記事では、一次予選におけるコールドゲームや延長戦の詳細なイニング表示は割愛しております。）

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