第72回毎日映画コンクール

第72回毎日映画コンクールの概要

第72回毎日映画コンクールは、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって主催された映画賞で、対象は2017年に公開された映画です。この授賞式は、2018年2月15日に神奈川県川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールにて行われました。

主な受賞結果

まず、日本映画大賞には『花筐/HANAGATAMI|花筐_HANAGATAMI』が輝きました。また、『あゝ、荒野』は男優主演賞を受賞した菅田将暉を擁し、日本映画優秀賞やその他の部門も含めて合計3冠という素晴らしい成果を収めました。外国映画部門では、『わたしは、ダニエル・ブレイク』がベストワン賞に選ばれ、その実力が評価されました。

受賞とノミネート

候補作品は2017年12月21日に発表され、各部門において厳正な審査が行われました。作品部門、俳優部門、スタッフ部門は映画評論家など約70人の投票により一次選考がなされ、そこから上位作品が二次選考に進出しました。アニメーションとドキュメンタリー部門に関しては、作品を公募し、討議を通じて候補作が選出されました。なお、外国映画ベストワン賞は、一次選考委員による再投票で決定されました。受賞者は、それぞれの項目において最上段に太字で表示され、特に日本映画優秀賞と大藤信郎賞にはダガー記号が付けられています。

TSUTAYA×Filmarks映画ファン賞

この映画コンクールでも、TSUTAYA×Filmarks映画ファン賞が設けられています。日本映画部門の受賞作は『忍びの国』であり、この作品は原藤一輝、辻本珠子、下田淳行、藤井和史のクリエーターたちによって制作されました。外国映画部門では『ラ・ラ・ランド』が受賞し、デミアン・チャゼル、フレッド・バーガー、ジョーダン・ホロウィッツ、ゲイリー・ギルバート、マーク・プラットらの手がけた素晴らしい作品が評価されました。また、特別賞は映画評論家の佐藤忠男が受け取ることになりました。

審査委員と選考プロセス

審査は一次選考、二次選考と分かれて行われ、選考委員は各部門で異なる専門家たちが担当しました。作品部門では、女優の高橋惠子、映画監督の平山秀幸など5名が選考委員を務めました。俳優部門には、映画評論家やジャーナリスト、映画監督が集まり、合計7名が選考に携わりました。スタッフ部門では、ぴあフィルムフェスティバルのディレクターや撮影監督など11名が審査しました。ドキュメンタリー部門とアニメーション部門でも、それぞれ専門家たちが選考に参加し、多角的な視点からの評価が行われました。

このように、第72回毎日映画コンクールは多様な映画作品を評価し、優れた映画人を称えた意義深いイベントとなりました。映画界の未来を担う才能の発掘と評価が促進され、多くの人々にとって忘れられない瞬間となったことでしょう。

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