第73回東京箱根間往復大学駅伝競走

第73回東京箱根間往復大学駅伝競走

第73回東京箱根間往復大学駅伝競走は1997年の1月2日と3日に行われました。この大会は大学の陸上チームが競い合う伝統あるイベントで、毎年日本国内の多くの大学が参加しています。特に注目される大会であり、今回の大会でも多くのドラマが展開されました。

実施日程とコース

• - 往路: 1997年1月2日

大手町読売新聞東京本社前（スタート）〜鶴見〜戸塚〜平塚〜小田原〜箱根町芦ノ湖駐車場入口（ゴール）

• - 復路: 1997年1月3日

箱根町芦ノ湖駐車場入口（スタート）〜小田原〜平塚〜戸塚〜鶴見〜大手町読売新聞東京本社前（ゴール）

• - 予選会: 1996年10月27日

大井埠頭周回コース

参加大学

今回の大会では、前年大会で棄権をした山梨学院大学と神奈川大学が予選を通過しての出場となりました。また、従来の連続出場の記録を持つ日本大学が予選で敗退し、拓殖大学が13年ぶりの大会出場を果たしました。

大会の概要

大会前の分析では、中央大学、早稲田大学、山梨学院大学、神奈川大学の4校が優勝候補として挙げられました。特に往路は異常な高温と強い向かい風の影響で、選手たちは思うようなペースを出せない場面が多く見られました。しかし復路では向かい風から追い風に変わったことで、選手たちのパフォーマンスが向上し、いくつかの区間新記録が誕生しました。

往路の詳細

1区では、山梨学院大学のソロモン・ワチーラが序盤でリードしましたが、中大の久保田が追いつき、区間賞を獲得しました。2区では9年ぶりに留学生が不在という珍しい状況の中、神奈川大学の市川がしっかりとした走りを見せました。3区では山梨学院大学の松下が独走する場面が印象的でした。

続く4区では神奈川大学が大きくリードし、往路のトップでタスキを渡しました。5区では山登りを得意とする近藤選手が、強い風をものともせず快走し、神奈川大学が往路優勝を飾りました。

復路の詳細

復路は監督会議で新たに給水ポイントが設けられるなど、エチケットが整えられました。6区では早稲田大学がスタート時にハプニングが起きましたが、神奈川大学が依然として強さを維持していました。7区では神大の小松選手が好走を見せ、周囲に差をつけます。8区では山梨学大の古田選手が素晴らしい走りを見せ、区間新記録を樹立しました。

最後の10区では、神奈川大学の今泉選手が区間賞を獲得し、復路の首位を維持したまま総合優勝を達成しました。この年の大会では、往路での失速を挽回し、多くの記録が生まれた、非常に記憶に残る大会となりました。

結果と成績

総合優勝は神奈川大学で、往路優勝も手にしました。山梨学院大学が2位に入り、続いて神大と大東大との接戦が繰り広げられました。

この大会は、出場校の戦いを象徴するように、選手たちの意地と努力が見られる素晴らしいレースでした。

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