第74回東京箱根間往復大学駅伝競走

第74回東京箱根間往復大学駅伝競走

第74回東京箱根間往復大学駅伝競走（通称：箱根駅伝）は、1998年の1月2日から3日にかけて開催されました。今回の大会も全国の大学生アスリートたちによる熱戦が繰り広げられ、多くのファンがその様子を見守りました。

実施日程

• - 往路: 1998年1月2日

【スタート】大手町読売新聞東京本社前 → 鶴見 → 戸塚 → 平塚 → 小田原 → 【ゴール】箱根町芦ノ湖駐車場入口

• - 復路: 1998年1月3日

【スタート】箱根町芦ノ湖駐車場入口 → 小田原 → 平塚 → 戸塚 → 鶴見 → 【ゴール】大手町読売新聞東京本社前

• - 予選会: 1997年10月26日 大井埠頭周回コースで行われ、数校が予選で敗退となりました。

参加大学

前回参加した亜細亜大学、法政大学、東京農業大学は予選で敗退。また、帝京大学が初めて本戦に出場し、日本大学と関東学院大学はそれぞれ2年ぶりと4年ぶりに復帰しました。このような状況の中、各大学の選手たちは存分に力を発揮しました。

大会のハイライト

大会前には山梨学院大学、神奈川大学、駒澤大学の3校が優勝候補として挙げられていましたが、山梨学院大学はエース選手が欠場した影響から厳しい展開が予想されました。

往路

1区

レースのスタートから序盤はゆったりしたペースが続きましたが、3kmを過ぎたところでペースが上がり、専修大学の湯浅選手がスパートを仕掛けました。その後、9人の集団が形成され、山梨学院大学や神奈川大学は意外にも脱落してしまうという波乱の展開が見られました。最後は専修大学が1区間賞を獲得し、駒澤大学などが出遅れる結果になりました。

2区

2区では先頭が次々と入れ替わりました。早稲田大学の梅木選手がリードを奪い、快走を続けて区間歴代4位の好タイムを記録しました。これにより早稲田大学はトップでタスキをリレーします。

3区

早稲田大学の山崎選手が快調に走りトップをキープ。その後も中位の選手たちの激しい競り合いが展開され、無事にタスキがリレーされました。特に注目されたのは中大の藤原選手で、区間賞を獲得しました。

4区

早稲田大学は主将の荒川選手が安定した走りを見せ、駒澤大学との差を広げます。神奈川大学は後方からの追い上げを見せ、シード権争いも白熱しました。

5区

神奈川大学の勝間選手がセクションの中で激走を見せて反撃し、往路連覇を決める大逆転を果たしました。駒澤大学はわずかに及ばず、往路での初優勝の機会を逃しました。

復路

復路では、神奈川大学の中澤選手が区間新記録を樹立し、さらなるリードを確保。中野選手や辻原選手も素晴らしい走りを見せ、安定した成績を維持しました。

結果

最終的に、神奈川大学が往復優勝を遂げ、続けて駒澤大学が2位、山梨学院大学が3位という結果になりました。この大会は劇的な展開と思い出深いレースが際立つ一大イベントとして刻まれました。特に多くの新しい才能が発揮された点が印象的で、来年度の大会への期待が膨らむ結果となりました。

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