第77回国民体育大会

第77回国民体育大会について

第77回国民体育大会（国体）は、2022年に栃木県で開催され、「いちご一会とちぎ国体」という愛称が付けられました。この大会は、栃木県で42年ぶりの本大会として位置付けられ、冬季国体は8年ぶりの開催でした。大会のスローガンは「夢を感動へ。感動を未来へ。」であり、多くの選手とその関係者が栃木県に集まり、熱戦を繰り広げました。

開催された大会の概要

本大会は、開会式と閉会式が宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで行われ、本大会に先立って、第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」が開催されることも決定していました。

冬季大会では、スケート競技とアイスホッケー競技が栃木県日光市で行われ、スキー競技会は秋田県鹿角市で行われました。これにより、冬季国体が秋田県での開催から移され、施設の更なる利用が図られました。

競技の実施と中止

陸上や水泳、サッカーなど多くの競技が栃木県で行われ、特に陸上競技はNHK Eテレで生中継されました。しかし、昨年の新型コロナウイルスの影響により、秋田県で予定されていた大会が中止となったり、コロナ対策が講じられたりする場面も見受けられました。

特に、感染症対策として、選手にはPCR検査や抗原検査が義務付けられ、無観客での競技が行われた場合もありました。これにより、大会運営における新たな挑戦が求められました。

コロナ禍での注意事項

大会中、選手や関係者には体温チェックや消毒が義務付けられ、入場者数にも制限がかけられました。さらに、観客が入場できる競技もありましたが、応援は禁止されるなど、感染対策が徹底されました。

大会の影響と成果

大会は、経済的にも大きな影響をもたらし、栃木県は1174億円の経済効果を推計しています。この国体を通じて、地域振興を目指す取り組みや、競技場の整備が進められることになりました。

特筆すべきは、国体開催中に600点もの忘れ物が届けられたことです。その中には大会関連の品々が多く含まれ、実際に持ち主の元へ戻ったのはわずかでした。

まとめ

今回の第77回国民体育大会は、地域社会にとっても貴重な経験であり、栃木県のスポーツ振興につながるイベントとなりました。新たなレガシーの創出も期待され、今後のスポーツ活動に寄与することが見込まれています。集められたデータや体験は、次の世代への継承と、全国のスポーツ文化の向上につながるでしょう。

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