第8回参議院議員通常選挙

第8回参議院議員通常選挙について

1968年7月7日に実施された第8回参議院議員通常選挙は、日本の国会における重要な選挙の一つです。この選挙は、1962年に改選された議員の任期満了に伴い行われ、その結果は日本の政治 landscape に多大な影響を与えました。

特徴

この選挙の最大の特徴は、知名度の高いタレント候補が多く出馬し、成功を収めたことです。お馴染みの顔ぶれとして、石原慎太郎、青島幸男、横山ノックなどの新人タレント候補が選挙戦に臨み、5名の候補者は総投票数670万票を超える票を獲得しました。特に石原は301万票を獲得し、青島も120万票を超えました。

また、テレビをフル活用した選挙戦が特徴的でした。政党によるテレビCMが数多く放映され、テレビ討論会の回数も増加しました。さらに、立ち会い演説会の模様は29の地方区で中継され、各地の有権者が候補者の主張を直接耳にする機会が増えました。特に、民放の毎日放送では候補者にアンケートを実施し、その結果を「近畿の顔」として放送するといった工夫も行われました。

開票速報は、NHK、TBS、フジテレビの3局が初めてコンピューターを使用して行われ、視聴者にリアルタイムで結果を伝える新たな試みにも挑戦しました。

参議院議員選挙のデータ

この選挙では126議席が改選され、その内訳は地方区75議席、全国区51議席となっています。選挙は二つの区分けで行われ、地方区においては小選挙区制と中選挙区制が採用され、全国区では大選挙区制が採用されました。選挙日には65,866,145名の有権者が参加し、男性31,709,561名、女性34,176,584名でした。

投票率は地方区68.93%、全国区68.94%と、有権者の高い参加意欲が示されました。このように、多くの人々が国政に関与する姿勢が見て取れます。

選挙結果とその影響

この選挙での主な政党は自由民主党、日本社会党、公明党、民社党、日本共産党であり、各政党による議席の争いが展開されました。特に自民党が強い支持を受け、選挙区における当選者を多数擁立しました。この選挙の影響で日本の政治構造は大きく変わりました。

選挙結果において、自由民主党が67名、社会党が25名、公明党が14名など、それぞれの政党が議席を獲得しました。また、この選挙では初当選の議員が50名を越え、特にタレント候補が初当選する姿に世間の関心が寄せられました。

当選議員の中には、元衆議院議員の経験を持つ者も含まれ、彼らの経験が新たな政治に影響を与えることになるでしょう。さらにこの選挙の結果は、後の沖縄復帰に関連した国政参加特別措置法に基づく選挙にも繋がっています。

まとめ

第8回参議院議員通常選挙は、タレント候補の台頭とテレビメディアの活用が特徴となり、日本の選挙史において重要な位置を占めた出来事です。高い投票率と新たな政治家の誕生が見られ、国民の政治参加意識の高まりを示すものでありました。

もう一度検索