1925年1月、
大阪毎日新聞の主催によって阪神甲子園球場にて「第8回
日本フットボール優勝大会」が行われました。本大会では会場が移転され、中等学校部門が独立したため、この大会が「
日本フットボール優勝大会」としては最後の開催となりました。
決勝戦の展開
大会を制したのは、7連覇中の御影師範と第5回大会以来の決勝進出を果たした神戸一中でした。神戸一中は、
イギリス統治下のビルマ出身の指導者、
チョウ・ディンの影響を受け、技術を重視したショートパスを利用するスタイルを確立しました。この結果、大会の8回目にして神戸一中はついに御影師範を破り、初の優勝を経験しました。
参加チームの状況
大会には多くのチームが参加しました。主な参加校は以下のとおりです:
- - 滋賀師範(2年連続2回目)
- - 京都師範(8年連続8回目)
- - 明星商(8年連続8回目)
- - 大阪の各校(高津中、生野中、市岡中、天王寺師範など)
- - 兵庫の強豪(神戸一中、御影師範)
これらの学校が競い合い、技術力やチームワークを見せる場となりました。
試合結果
1回戦
- - 明星商 3-0 高津中
- - 神戸商 2-0 生野中
- - 市岡中 1-0 関西学院中
- - 甲陽中 1-0 天王寺師範
- - 京都師範 1-1 (CK 5-0) 泉尾工
- - 神戸二中(棄権)今宮中
2回戦
- - 大阪工 3-0 海草中
- - 神戸二中 5-0 神戸商
- - 神戸一中 3-0 桃山中
- - 明星商 3-3 (CK 4-2) 市岡中
- - 池田師範 3-1 奈良師範
- - 京都師範 2-0 岸和田中
- - 御影師範 1-0 甲陽中
- - 姫路師範(棄権)滋賀師範
準々決勝
- - 神戸一中 2-1 姫路師範
- - 御影師範 2-0 神戸二中
- - 京都師範 1-0 明星商
- - 池田師範 1-0 大阪工
準決勝
- - 神戸一中 6-0 京都師範
- - 御影師範 1-0 池田師範
決勝
ラグビー部門の結果
また、同時に行われたラグビートーナメントでは、京都市立第一商業学校が見事に初優勝を達成しました。
ラグビー試合結果
1回戦
- - 京都一商 37-0 北野中
- - 同志社中 33-0 京都中
- - 京都三中 3-0 立命館中
準決勝
- - 京都一商 3-0 同志社中
- - 天王寺中 3-0 京都三中
決勝
まとめ
第8回
日本フットボール優勝大会は新たな歴史を刻んだ大会でした。特に神戸一中の優勝は、地元チームの強さを再確認させる出来事となり、参加したチームはそれぞれの成長を促進する機会となりました。