第85回アカデミー賞外国語映画賞出品作一覧

第85回アカデミー賞外国語映画賞：世界からの応募と受賞作品

第85回アカデミー賞外国語映画賞は、世界中の映画製作者にとって大きな目標であり、栄誉です。本記事では、この賞への出品状況と選考過程、そして受賞作品について詳細に解説します。

記録的な応募数と選考

映画芸術科学アカデミーは、1956年の創設以来、世界各国から優れた映画作品を募り、その年の最高の作品を表彰しています。外国語映画賞は、英語以外の言語を主要な会話とする、アメリカ合衆国以外で制作された長編映画を対象としています。

2012年度の外国語映画賞には、過去最多となる71ヶ国から作品が応募されました。これは、映画芸術科学アカデミーにとって大きな節目となりました。応募作品は、2011年10月1日から2012年9月30日の間に公開された作品に限られています。外国語映画賞委員会は、すべての応募作品を審査し、最終選考候補を決定します。ノミネート作品は、アカデミー賞のノミネート発表の一週間前に発表され、世界中の映画ファンから注目を集めました。

最終選考には9作品が残り、その中から5作品がノミネートされました。そして、2013年2月24日に行われた授賞式では、オーストリア映画『愛、アムール』が栄えある外国語映画賞を受賞しました。ケニアが『Nairobi Half Life』で初出品、カンボジアが18年ぶりに『Lost Loves』で出品するなど、様々な国の映画が世界にその作品を披露しました。

各国の出品状況と背景

多くの国が自国の代表作を出品する中、いくつかの国では出品を取り巻く様々な状況がありました。

ボリビアは当初、ホルヘ・サンヒネス監督の『Insurgentes』を出品予定でしたが、諸事情により出品を取りやめました。そのため、ボリビアは3年連続で外国語映画賞への出品を見送ることになりました。

キューバは、この年の外国語映画賞には作品を提出せず、出品を見送りました。

イランは、当初はレザ・ミルキャリミ監督の『A Cube of Sugar』を出品する予定でした。しかし、アメリカ制作のビデオに対する抗議活動の高まりを受け、イラン政府はアカデミー賞への出品をキャンセルしました。さらに、イランの文化・イスラム指導相は他のイスラム圏の国々にもボイコットを呼びかけました。この出来事は、政治と映画祭の関係性を改めて浮き彫りにする出来事となりました。

ルクセンブルクは、2009年以来、外国語映画賞への出品をしていませんでした。この年も、選考委員会は出品を見送る決定を行いました。

まとめ

第85回アカデミー賞外国語映画賞は、世界中の映画製作者にとって大きな舞台であり、各国からの多様な作品が競い合う、国際的な映画祭としての側面が強く表れています。記録的な応募数と、政治的背景が絡む出品取りやめなど、様々なドラマがありました。それぞれの作品、そしてその背景を知ることで、映画賞の意義をより深く理解することができます。

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