第87回ニューヨーク映画批評家協会賞

第87回ニューヨーク映画批評家協会賞

ニューヨーク映画批評家協会賞は、アメリカ合衆国のニューヨークを拠点とする映画批評家たちの団体が選出する映画賞です。毎年、その年に公開された優れた作品、監督、俳優、脚本家などを表彰しており、しばしばアカデミー賞の前哨戦としても注目を集めます。

第87回となるこの賞は、2021年中に公開された映画作品を主な対象として選考が行われました。その受賞結果は、2021年12月3日に公にされました。

主要な受賞部門とその結果は以下の通りです。

作品賞:
この年の最高栄誉である作品賞には、日本の濱口竜介監督による『ドライブ・マイ・カー』が選ばれました。国際的にも高い評価を得た本作が、権威あるニューヨーク映画批評家協会賞の作品賞を受賞したことは、日本映画界にとっても大きな快挙となりました。

監督賞:
優れた演出手腕を見せた監督に贈られる監督賞は、映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を手がけたジェーン・カンピオンが受賞しました。彼女の繊細かつ力強い演出が高く評価されました。

主演男優賞:
主演男優賞には、同じく『パワー・オブ・ザ・ドッグ』で主要な役を演じたベネディクト・カンバーバッチが選ばれました。複雑な内面を持つキャラクターを見事に演じきり、批評家からの賞賛を得ました。

主演女優賞:
主演女優賞には、映画『ハウス・オブ・グッチ』で主役を務めたレディー・ガガが輝きました。女優としての彼女の演技力が高く評価された結果となりました。

助演男優賞:
助演男優賞もまた、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』からの選出となりました。物語において重要な役割を果たしたコディ・スミット＝マクフィーがこの賞を受賞しました。

助演女優賞:
助演女優賞には、映画『マクベス』に出演したキャスリン・ハンターが選ばれました。彼女の印象的な演技が評価されました。

脚本賞:
優れた脚本に贈られる脚本賞は、映画『リコリス・ピザ』の脚本を手がけたポール・トーマス・アンダーソンが受賞しました。その独創的な物語とセリフ回しが高く評価されました。

撮影賞:
映画の映像美を支える撮影監督に贈られる撮影賞には、映画『ウエスト・サイド・ストーリー』を担当したヤヌス・カミンスキーが選ばれました。その視覚的な貢献が称えられました。

アニメ映画賞:
この年の最優秀アニメーション映画として選ばれたのは、『ミッチェル家とマシンの反乱』でした。革新的なビジュアルスタイルとストーリーテリングが高く評価されました。

外国語映画賞:
英語圏外の優れた映画に贈られる外国語映画賞には、ノルウェーの作品である『わたしは最悪。』が選ばれました。国際的な多様性を示す選出となりました。

ノンフィクション映画賞:
ドキュメンタリーなど、事実に基づいた物語を扱った優れた映画に贈られるノンフィクション映画賞には、『FLEE フリー』が選ばれました。現実の出来事を深く掘り下げた作品が評価されました。

第一回作品賞:
監督のデビュー作として特に優れた成果を上げた作品に贈られる第一回作品賞は、マギー・ジレンホールが監督した『ロスト・ドーター』が受賞しました。

* 特別賞:
長年にわたり映画界に貢献した人物や、特筆すべき功績を残した個人に対して贈られる特別賞は、マーシャル・ファイン、マヤ・ケイド、ダイアン・ワイエルマンの三名に贈られました。

第87回ニューヨーク映画批評家協会賞は、2021年の映画界における多様な才能と作品に光を当て、今後の映画賞シーズンの行方を占う上で重要な結果となりました。

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