第90回アカデミー賞

第90回アカデミー賞について

第90回アカデミー賞は映画芸術科学アカデミー（AMPAS）が主催し、2017年制作の映画を対象にした授賞式が2018年3月4日にカリフォルニアのロサンゼルス、ドルビー・シアターで行われました。この年は通常よりも1週間遅れの開催となり、2018年冬季オリンピックと日程が重ならないよう配慮された結果です。授賞式は午後5時30分（PST）から始まり、ABCにより全米で放送されました。演出はグレン・ウェイスが担当する一方、プロデュースはマイケル・デ・ルカとジェニファー・トッドが行いました。司会は前回に引き続きコメディアンのジミー・キンメルが務め、彼が連続して司会をしたのはビリー・クリスタル以来のことです。

関連するイベントとして、2017年11月にハリウッドで行われた第9回ガヴァナーズ賞授賞式や、2018年2月に開催されたアカデミー技術貢献賞の授賞式もあります。特に、2018年のアカデミー賞では映画『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品賞を含む4部門を受賞し、監督のギレルモ・デル・トロも監督賞を受賞しました。この他にも『ダンケルク』が3部門を受賞し、『ブレードランナー2049』や『リメンバー・ミー』などが2部門で栄誉を獲得しました。

受賞とノミネート

ノミネートは2018年1月23日に発表され、最も多くの候補に上がったのは『シェイプ・オブ・ウォーター』の13部門で次いで『ダンケルク』の8部門、『スリー・ビルボード』の7部門が続きました。これにより、公式発表を通じて各部門の受賞者が発表されました。たとえば、フランシス・マクドーマンドは『スリー・ビルボード』で主演女優賞を、ゲイリー・オールドマンは『ウィンストン・チャーチル』で主演男優賞をそれぞれ獲得しました。

ガヴァナーズ賞も重要なイベントとして位置付けられ、ここではアニエス・ヴァルダやチャールズ・バーネットなどがアカデミー名誉賞を受賞しました。特別業績賞はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥがVRプロジェクト『Carne y Arena』に対して贈られました。

授賞式の概要

授賞式には多くの著名人が集まり、恒例のプレゼンターやパフォーマーも登壇しました。今年もジミー・キンメルが司会を務め、会場の雰囲気は独特の緊張感に包まれました。また、批評家たちの反応は様々で、良い評価もあれば厳しい意見も散見されました。視聴者数は2650万人に達しましたが、過去の授賞式と比較すると記録的な低さとなり、オスカー史上最も視聴率が低い結果となりました。

受賞者リスト

• - 作品賞: 『シェイプ・オブ・ウォーター』
• - 監督賞: ギレルモ・デル・トロ（『シェイプ・オブ・ウォーター』）
• - 主演女優賞: フランシス・マクドーマンド（『スリー・ビルボード』）
• - 主演男優賞: ゲイリー・オールドマン（『ウィンストン・チャーチル』）
• - 助演女優賞: アリソン・ジャニー（『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』）
• - 助演男優賞: サム・ロックウェル（『スリー・ビルボード』）

まとめ

第90回アカデミー賞は多くの新たな記録と共に、映画界の最新の潮流や問題に触れる重要な場となりました。受賞結果はもちろんのこと、授賞式にまつわる様々なエピソードも多く、映画ファンや批評家にとって印象深いイベントとして記憶されることでしょう。

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