オールジャパン2016
東日本大震災復興支援の冠をつけた第91回天皇杯および第82回皇后杯全日本総合バスケットボール選手権大会は、通称「オールジャパン2016」として、
2016年の年明け、
1月1日から11日の期間にわたり盛大に開催されました。この大会は、アマチュアからプロまで、国内すべてのカテゴリーのバスケットボールチームが一堂に会し、日本一の座を競う伝統ある大会です。
大会概要と形式
大会はノックアウト方式のトーナメント戦で行われ、優勝チームが決定されます。競技会場は複数に分散され、
国立代々木競技場第一体育館、第二体育館に加え、駒沢体育館と
大田区総合体育館の計4つのアリーナが使用されました。これは前回大会と同様の形式です。
参加チームとその資格
大会への参加資格を持つのは、公益財団法人日本バスケットボール協会に加盟・登録しているチームです。この年の出場チーム数は、男子が36チーム、女子が32チームでした。これらのチームは、所属するカテゴリーや前年の成績、予選会の結果に基づいて選抜されました。
男子の参加チーム内訳は以下の通りです(計36チーム)。
NBLおよびNBDLからの推薦チーム: 16チーム(大会直前のリーグ戦順位により決定)
全日本大学バスケットボール選手権大会からの推薦チーム: 8チーム
全日本社会人バスケットボール選手権大会からの推薦チーム: 2チーム
全国高等学校バスケットボール選手権大会からの推薦チーム: 1チーム
各地方ブロック予選を勝ち抜いた推薦チーム: 9チーム
女子の参加チーム内訳は以下の通りです(計32チーム)。
WJBL(バスケットボール女子日本リーグ)からの推薦チーム: 11チーム(前シーズンのリーグ戦結果に基づく推薦順位)
全日本大学バスケットボール選手権大会からの推薦チーム: 8チーム
全日本社会人バスケットボール選手権大会からの推薦チーム: 3チーム
全国高等学校バスケットボール選手権大会からの推薦チーム: 1チーム
各地方ブロック予選を勝ち抜いた推薦チーム: 9チーム
選手登録とルール
大会に参加するチームの選手登録は、1チームあたり16名以内と定められています。登録される選手は全員が日本バスケットボール協会への競技者登録を済ませている必要があります。また、試合中の外国籍選手の出場には制限があり、同一時間帯にコートに立てるのは1名まで(いわゆるオン・ザ・コート・ワンルール)と規定されていました。
大会を制したチーム
白熱した戦いが続いた結果、男子の天皇杯ではアイシンシーホース三河が栄冠に輝きました。これはチームにとって5年ぶり、通算9回目の優勝となります。一方、女子の皇后杯では、JX-ENEOSサンフラワーズが圧倒的な強さを見せ、3年連続、そして記念すべき通算20回目の優勝を達成しました。