第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会

第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会

この大会は、日本のバスケットボールにおける頂点を決定する「天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」（男子）および「皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」（女子）の、それぞれ第94回と第85回にあたる大会として、2018年の9月から2019年の1月にかけて開催されました。男女の決勝戦は、前年に引き続きさいたまスーパーアリーナを舞台に行われました。

大会形式の変更

今大会では、特に男子の参加チーム構成とラウンド方式に大きな変更が加えられました。従来、都道府県予選を勝ち抜いたチームが出場する1次ラウンドには、B2以下のクラブチームも参加していましたが、この大会からは参加資格が変更され、1次ラウンドにはB2以下のチームが出場できなくなりました。また、全体のラウンド構成も従来の複数段階から3ラウンド制に簡素化されました。Bリーグ1部に所属する男子クラブチームおよびWリーグ所属の女子チームは、大会途中である2次ラウンドから出場する形式が採用されました。

各ラウンドの概要

大会は以下の3つのラウンドで構成されました。

1次ラウンド

日程: 2018年9月15日から9月17日にかけて開催されました。
会場: 東日本、中日本、西日本の3エリアに分けられ、それぞれ宮城県仙台市の元気フィールド仙台および東北学院大学泉キャンパス体育館、岐阜県岐阜市の岐阜メモリアルセンター、山口県周南市のキリンビバレッジ周南市スポーツセンターが会場となりました。
参加チーム: 各都道府県の代表チームが、担当エリア（東日本：北海道から山梨、中日本：長野から和歌山、西日本：鳥取から沖縄）ごとに分かれて参加し、次のラウンド進出を目指しました。

2次ラウンド

日程: 2018年12月1日、2日の2日間で行われました。
会場: 全国各地の複数会場、具体的には岩手、栃木、神奈川、愛知、京都、大阪、徳島、愛媛の各県にある体育館が使用されました。
参加チーム: 1次ラウンドを突破した男子13チーム、女子15チームに加え、男子はB1全チーム、女子はWリーグ全チームがこのラウンドから登場し、3次ラウンドへの出場権をかけて争いました。

3次ラウンド（決勝ラウンド）

日程: 2019年1月10日から13日にかけて開催されました。
会場: 埼玉県さいたま市のさいたまスーパーアリーナに会場が集約されました。
参加チーム: 2次ラウンドを勝ち抜いた男女それぞれ8チーム、計16チームが出場し、準々決勝、準決勝、決勝とトーナメント方式で日本の頂点が争われました。

試合結果

各ラウンドを勝ち上がったチームにより、ハイレベルな熱戦が展開されました。最終的に男女それぞれの優勝チームが決定し、天皇杯および皇后杯が授与されました。

個人賞

大会を通じて活躍した選手には、以下の個人賞が贈られました。

MVP (最優秀選手)
男子: 富樫 勇樹 選手 (千葉ジェッツ、初受賞)
女子: 宮澤 夕貴 選手 (JX-ENEOSサンフラワーズ、2年連続2回目)

ベスト5
男子:
富樫 勇樹 選手 (千葉ジェッツ、2年ぶり2回目)
ギャビン・エドワーズ 選手 (千葉ジェッツ、2年連続2回目)
遠藤 祐亮 選手 (リンク栃木ブレックス、初受賞)
ライアン・ロシター 選手 (リンク栃木ブレックス、3年ぶり2回目)
馬場 雄大 選手 (アルバルク東京、初受賞)
女子:
渡嘉敷 来夢 選手 (JX-ENEOSサンフラワーズ、9年連続9回目)
宮澤 夕貴 選手 (JX-ENEOSサンフラワーズ、3年連続3回目)
馬瓜 エブリン 選手 (トヨタ自動車アンテロープス、初受賞)
長岡 萌映子 選手 (トヨタ自動車アンテロープス、2年ぶり4回目)
* 町田 瑠唯 選手 (富士通レッドウェーブ、初受賞)

大会運営

本大会は、公益財団法人日本バスケットボール協会が主催し、一般社団法人共同通信社が共催しました。1次および2次ラウンドは各都道府県バスケットボール協会が主管を務め、3次ラウンドは日本バスケットボール協会が主管しました。協賛企業として富士通株式会社と株式会社朝日新聞社が名を連ねました。

この大会は、男子大会における形式の変更など、今後の全日本選手権のあり方にも影響を与える節目の大会となりました。

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