第96回全国高等学校サッカー選手権大会

第96回全国高等学校サッカー選手権大会

2017年12月30日から2018年1月8日まで、埼玉スタジアム2002を含む首都圏で第96回全国高等学校サッカー選手権大会が行われました。この大会は、全国の高校サッカーの頂点を決める重要なイベントであり、多くの高校が参加しました。

大会の概要

今大会では、成人の日の1月8日が決勝の日となるため、準々決勝と準決勝が連戦で行われるという特異な日程が組まれました。また、決勝の開催日は、同時期に行われる野球やバレーボールの大会と重なるなど、非常に忙しい時期でもありました。大会は2017年7月13日に宮城県の予選から始まり、12月3日までに全出場校が決定しました。これは、日本代表が国際大会に参加する影響で、予選が通常よりも複雑な日程になったためです。

開会式及び開幕戦は、駒沢陸上競技場で行われ、準決勝と決勝は埼玉スタジアム2002にて行われました。組み合わせの抽選会は11月20日に東京都港区の汐留日テレホールで実施され、全国の高校サッカーファンが注目しました。

使用会場

大会では、次のような多様な会場が使用されました：

• - 埼玉スタジアム2002（準決勝・決勝）
• - 味の素フィールド西が丘（東京）
• - NACK5スタジアム大宮（埼玉）
• - 等々力陸上競技場（神奈川）
• - ゼットエーオリプリスタジアム（千葉）
• - 駒沢陸上競技場（開会式・開幕戦）
• - 浦和駒場スタジアム（埼玉）
• - ニッパツ三ツ沢球技場（神奈川）
• - フクダ電子アリーナ（千葉）

これらの会場では、熱気あふれる試合が展開され、多くの観客が詰めかけました。

試合日程と試合形式

試合は、準々決勝までは前後半40分の計80分、準決勝以降は前後半45分の計90分で行われます。また、試合が同点の際は、準々決勝まではPK戦、決勝では延長戦が実施され、延長戦も同点の場合はPK戦で勝者が決まります。選手の交代は1試合につき最大5人まで可能になっており、より戦略的な試合運びが求められました。

進出したチームと決勝戦の展開

今大会の注目は、準決勝に進出した栃木県の矢板中央と群馬県の前橋育英、そして千葉県の流通経済大柏、長野県の上田西の4チームでした。前橋育英は、過去の大会でも2度決勝に進出した経験があり、初優勝を賭けて挑みました。決勝戦では、前橋育英と流通経済大柏が対峙し、過去の対戦成績からも両チームは激しい戦いが予想されました。

試合は後半のアディショナルタイムに決定的なゴールが生まれ、前橋育英が1-0で流通経済大柏を下しました。これにより、前橋育英は3度目の挑戦で悲願の初優勝を果たし、群馬県勢としても栄冠を手にしました。試合の結果は、今後の全国大会やインターハイを通じて、さらなるサッカーの発展に寄与することが期待されます。

このように、第96回全国高校サッカー選手権大会は、数々のドラマを生み出しながら、幕を閉じました。高校サッカーの潜在能力を見せつける素晴らしい大会となりました。

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