第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会

第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会の概要

第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会は、2016年8月27日から2017年1月1日まで開催されました。大会は、過去に大きな変更が加えられた規程をほぼ継承しつつも、いくつかの微細な改訂が行われています。

大会の実施概要

大会の実施概要は2016年6月27日に公表され、J1リーグに所属する84クラブから選抜したチームが参加します。特に、AFCチャンピオンズリーグ2016に出場する4チーム（サンフレッチェ広島、ガンバ大阪、浦和レッズ、FC東京）は4回戦からシードされることになりました。前回大会のレギュレーションの一部は採用されず、特にシード権についても新しくなりました。

シードチームと出場チームの詳細

1回戦シードチームには、第64回全日本大学サッカー選手権大会の優勝チームである関西学院大学が選ばれました。これは大学勢のシードが5大会ぶりとなるもので、非Jリーグチームからのシード選出は数年ぶりです。また、出場チームはJ1リーグの18チーム、J2リーグの22チーム、そして各都道府県代表として選出されたチームが参加しました。

決勝戦の会場

決勝戦は市立吹田サッカースタジアムで行われることが2016年7月14日に承認されました。関西圏での決勝戦開催は1964年以来52年ぶりであり、大阪での開催は1960年以来56年ぶりです。この決定は、サッカー専用スタジアムとしてのプロモーションを考慮した結果です。

定番のビジュアル

また、大会の宣伝用ポスターには、サッカー漫画『GIANT KILLING』が引き続き採用され、選手の椿大介がフィーチャーされました。このビジュアルは、全国のサッカーファンの心をつかむことを目的としています。

試合の進行状況

1回戦から3回戦の組み合わせは2016年6月27日に発表され、その後のマッチスケジュールは7月7日に告知されました。ラウンド16の抽選は10月4日に行われ、それに続いて準々決勝と準決勝のスケジュールも同年11月17日に発表されています。

準決勝と決勝の流れ

決勝に進出したのは鹿島アントラーズと川崎フロンターレです。両チームは、準決勝でそれぞれ強敵を下して決勝進出を決めました。試合は非常にエキサイティングな展開となり、注目の選手たちが活躍しました。

試合序盤は川崎が優位に進める展開でしたが、鹿島も早々に得点を挙げるなど、緊迫感に満ちた内容となりました。延長戦での粘り強い戦いが続き、最終的に鹿島が勝利を収めて6大会ぶり5度目の天皇杯優勝を果たしました。この勝利により、鹿島は2016シーズンの二冠を達成し、タイトル獲得数は19個目となりました。

川崎フロンターレにとっては、リーグ準優勝やカップ戦準優勝の戦績を持ちながらもなかなかタイトルに手が届かず、特にシーズン限りでの監督退任が決定していた風間八宏監督にも悲しい結果となりました。これにより、川崎は一層の再建を今後の課題として向き合うことになるでしょう。

もう一度検索