筇竹寺

筇竹寺（きょうちくじ）

筇竹寺は、中華人民共和国雲南省昆明市西山区の玉案山に位置する仏教寺院です。その歴史は古く、南宋時代に雄辯法師によって創建されました。

歴史

南宋時代: 雄辯法師（1228年–1301年）が開基。
元代: 玄堅が『大蔵経』を賜る。
明代: 永楽17年（1419年）に火災で焼失するも、永楽20年（1422年）から6年をかけて再建。
清代: 康熙元年（1662年）と康熙23年（1684年）にそれぞれ重修。特に康熙23年の再建は、雲貴総督の蔡毓栄が主導しました。
近代: 光緒9年（1883年）から光緒16年（1890年）にかけて、住職の夢仏大和尚が山門、天王殿、大雄宝殿、華厳閣などを修築。
現代:
1983年、漢族地区仏教全国重点寺院に認定。
1984年4月、華厳閣が焼失。
1989年10月、華厳閣が再建。
1992年以降、地元政府による修復。
1994年10月12日、建設と仏像の開光式が挙行。
2001年6月25日、全国重点文物保護単位に認定。

伽藍

筇竹寺の境内には、以下の建造物があります。

山門
天王殿
大雄宝殿
華厳閣（1989年再建）
天台来閣
梵音閣
祖師殿
伽藍殿
客堂
斎堂
僧房
方丈室
長廊

文物

特に有名なのは、清代に制作された五百羅漢塑像です。これらの像は、写実的で生き生きとした表現が特徴であり、筇竹寺の重要な文化財となっています。

文学

筇竹寺は、多くの詩人によって詠まれてきました。

唐代の道安和尚の詩『玉案山』
元代の郭松年の詩『題筇竹寺壁』
明代の機先の詩『玉案晴嵐』

これらの詩は、筇竹寺の美しい景観や歴史的背景を伝えています。

参考文献

* 趙華 (2011年8月1日). “仏塑明珠：雲南第一廟昆明筇竹寺”. 鳳凰網.

筇竹寺は、その長い歴史と豊かな文化遺産から、多くの人々に敬愛される寺院です。訪れる人々は、静寂な境内で歴史の重みを感じながら、心の安らぎを得ることができます。

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