等圧線

等圧線とは

等圧線とは、天気図上で同じ気圧の地点を結んだ線のことです。地上天気図では、各地の観測地点で測定された気圧データを、海面上の高さに補正した値（海面更正）を用いて等圧線が描かれます。

等圧線の特徴

滑らかな線: 等圧線は、前線を挟む場合を除いて、急激にカーブしたり、交差したり、分岐したりすることはありません。これは、気圧が連続的に変化する性質によるものです。
気圧の傾き: 等圧線が密集しているほど、気圧の傾きが急であることを示し、風が強くなります。逆に、等圧線の間隔が広いほど、気圧の傾きが緩やかで、風は弱くなります。
低気圧と高気圧: 低気圧の中心付近では等圧線の間隔が狭く、高気圧の中心付近では広くなります。これにより、低気圧と高気圧の位置や強さを把握することができます。
前線との関係: 等圧線は前線と交差する場合、気圧の低い方へ急激にカーブします。

等圧線の描画

等圧線は、通常1000ヘクトパスカル（hPa）を基準として、以下の間隔で描かれます。

太い実線: 20 hPa間隔
細い実線: 4 hPa間隔
細い破線: 必要に応じて2 hPa間隔

等圧線の利用

等圧線は、天気図を読み解く上で非常に重要な要素です。等圧線の分布や形状を見ることで、以下の情報を読み取ることができます。

気圧の分布: 高気圧や低気圧の位置、気圧の谷や尾根などを把握できます。
風の強さ: 等圧線の間隔から風の強さを推測できます。
天候の変化: 前線の位置や動きから天候の変化を予測できます。

関連事項

等値線: 地図上で同じ値の地点を結んだ線の総称で、等圧線もその一つです。
等高線: 地図上で同じ高さの地点を結んだ線で、地形図などに用いられます。
* 等圧面: 大気中で気圧が等しい面のことです。等圧線は、この等圧面を水平に切ったときの断面図にあたります。

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