筑後国の式内社一覧

筑後国の式内社一覧

『延喜式』は、平安時代中期に編纂された律令の施行細則であり、その中の「神名帳」には、当時国家が認識していた神社が記載されています。この「神名帳」に記載された神社を「式内社」と呼びます。

筑後国（現在の福岡県南部にあたる地域）には、以下の式内社が記録されています。

式内社

筑後国には、『延喜式神名帳』に以下の4座4社が記載されています。

大社: 2座2社（いずれも名神大社）
名神大社とは、特に霊験あらたかであるとされた神社で、朝廷から特別な祭祀を受けていました。
小社: 2座2社

合計で4座4社の式内社が、筑後国には存在していました。これらの神社は、当時の朝廷にとって重要な存在であり、国家の祭祀において重要な役割を担っていました。

式外社

一方、『延喜式神名帳』には記載されていないものの、当時の筑後国に存在したと考えられる神社を「式外社」と呼びます。

式外社は、以下のような理由で神名帳に記載されなかったと考えられています。

創建が新しく、神名帳編纂の時点では重要度が低かった
地域社会で信仰されていた神社であり、朝廷の認識が及ばなかった
何らかの理由で記載が漏れてしまった

式外社は、地域の歴史や信仰を理解する上で重要な存在であり、式内社と同様に歴史的価値が高いと言えるでしょう。

参考資料

皇典講究所・全国神職会校訂『延喜式 上巻』（大岡山書店、昭和4年） - 国立国会図書館デジタルコレクション
『延喜式 第2』（日本古典全集刊行会、昭和4年） - 国立国会図書館デジタルコレクション

外部リンク

* 筑後国 式内社4座 - 國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」


この一覧は、『延喜式』という古代の記録に基づいており、当時の社会構造や信仰を理解する上で、重要な手がかりとなります。式内社、式外社の両方を知ることで、筑後国の古代史をより深く理解することができるでしょう。

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