箱根西麓・三島大吊橋

三島スカイウォーク：絶景とスリルを味わう、日本最長の人道吊橋

三島スカイウォークは、静岡県三島市に位置する人道吊橋で、正式名称は「箱根西麓・三島大吊橋」です。2023年現在、日本最長の長さを誇り、その全長はなんと400メートルに及びます。単なる橋としてだけでなく、富士山や駿河湾を一望できる展望施設として、多くの観光客を魅了しています。

建設の背景

この壮大な吊橋は、静岡県でパチンコ店を展開するフジコーによって建設されました。地域貢献と観光収益の向上を目的とし、総工費約40億円をかけて建設。フジコーの社長、宮澤俊二氏が付近を散策中に、この地の景観を生かした観光施設のアイデアを思いついたことがきっかけでした。

構造と特徴

三島スカイウォークは、箱根火山の南西の裾野にある谷を跨ぐように架けられています。橋の高さは70.6メートル、主塔の高さは44メートル、歩道幅は1.6メートル。この堂々たる構造は、訪れる人々を圧倒します。

橋の上からは、西方向に遮るもののない絶景が広がります。特に、富士山と駿河湾の組み合わせは息をのむほど。四季折々の自然美を背景に、雄大な富士山の姿を眺めることができます。

観光施設としての魅力

三島スカイウォークは、橋を渡るだけでなく、様々な楽しみ方ができる観光施設です。対岸にはアスレチック施設があり、アクティブに楽しむことも可能。また、ミュージアムや飲食店も併設されており、一日中飽きることなく過ごせます。

夜間には特別なイベント「ナイトスカイウォーク」が開催されることもあります（通常は夜間の往復はできません）。ライトアップされた幻想的な橋の上を歩く体験は、忘れられない思い出となるでしょう。ただし、台風などの悪天候時には営業が中止されるため、訪れる際は事前に確認が必要です。

開業後の反響

2015年12月14日の営業開始から、三島スカイウォークは多くの人々を魅了し続けています。開業からわずか3ヶ月半で来場者数は約35万人に達し、2016年9月には100万人を突破。開業から1年間では約160万人が訪れ、そのうち120万人以上が橋を渡りました。この数字からも、三島スカイウォークの人気ぶりが伺えます。

グッドデザイン賞の受賞

三島スカイウォークは、その優れたデザイン性も高く評価されています。2017年にはグッドデザイン賞（土木構造物）を受賞。さらに、橋に設置されたロングジップスライドも2021年にグッドデザイン賞（商業のための建築・環境）を受賞しています。

アクセス

* 車：東名高速道路「厚木IC」から小田原厚木道路経由で約1時間。

まとめ

三島スカイウォークは、その圧倒的なスケールと美しい景観で、訪れる人々を魅了する観光スポットです。橋を渡るスリルと、富士山や駿河湾の絶景を同時に楽しめる贅沢な体験を、ぜひ味わってみてください。

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