築城昌拓

築城 昌拓（ついき まさひろ、1983年7月26日 - ）は、日本の元ラグビーユニオン選手。福岡県に生まれ、現役時代の主要なポジションはウィング（WTB）でした。スピードと力強い突破を特徴とする選手として知られています。実弟の築城康拓氏もまたラグビー選手であり、兄と同様に7人制日本代表の経験を持ち、コカ・コーラレッドスパークスに所属していた経歴を有します。

プロフィール

生年月日：1983年7月26日
出生地：福岡県
身体データ：身長176cm、体重88kg
主な愛称：ツイキ
プレーポジション：ウィング（WTB）

キャリア

福岡県立福岡西陵高等学校でラグビーの基礎を磨いた後、2002年に福岡大学へ進学しました。大学ラグビー部でも主力選手として活躍し、全国レベルでのプレーを目指して技術と体力を向上させました。

2006年に福岡大学を卒業し、当時の名称であったコカ・コーラウエストレッドスパークスに入団。社会人ラグビー選手としてのキャリアを本格的に開始しました。同年9月2日、ジャパンラグビートップリーグ2006-2007シーズンの開幕節、福岡市で開催された日本IBMビッグブルー戦にリザーブとして登録され、途中出場ながら国内最高峰リーグでの記念すべき公式戦デビューを果たしました。以後、持ち前の俊足とパワフルなランニングを武器に、レッドスパークス（後にコカ・コーラレッドスパークスへ名称変更）の主要なトライゲッターであるウィングとして、長きにわたりチームの攻撃を牽引し続けました。トップリーグにおける豊富な出場経験と多くのトライ記録は、チームの歴史に深く刻まれています。

国際舞台での活躍：7人制日本代表

15人制ラグビーでの確固たる地位を築く一方で、国際的に人気の高い7人制ラグビーにおいてもその才能を発揮しました。スピーディーな展開と的確な判断が求められる7人制において、築城氏はその能力を遺憾なく発揮し、7人制日本代表に選出されました。

代表チームにおいては、単なるプレーヤーとしてチームに貢献するだけでなく、キャプテン（主将）という重要な役割も担いました。リーダーシップを発揮してチームメイトをまとめ上げ、数々の国際大会に臨みました。

特に注目されるのは、2009年にアラブ首長国連邦のドバイで開催された第5回ラグビーワールドカップセブンズへの出場です。世界の強豪チームが集うこの最高峰の舞台に、日本代表チームの主将として出場し、世界のレベルを肌で感じながら戦いました。この貴重な経験は、彼自身のラグビーキャリアにおける重要な一頁となっただけでなく、日本の7人制ラグビーの発展にも寄与したと言えるでしょう。

プロフェッショナルキャリアの終焉

約12年間にわたり、日本のトップリーグで選手として活動を続けた後、2018年をもって所属チームであるコカ・コーラレッドスパークスを退団することを発表しました。同年、多くのファンや関係者からの拍手に見送られながら、現役選手としての長い活動に終止符を打ちました。長年にわたり第一線で活躍し続けたその功績は多大なものです。

現役引退後の歩み

現役選手としてのキャリアを終えた後も、築城氏はラグビー界との繋がりを保ちつつ、様々な形でスポーツ振興や地域貢献に関わる活動を展開しています。メディア出演もその活動の一つであり、2020年4月4日からはRKBラジオで放送されている番組「FUKUOKA15」にレギュラー出演しています。同番組では、主に福岡県内のスポーツ関連情報や地域の話題などをリスナーに届けています。

関連事項

出身校：福岡市立福岡西陵高等学校、福岡大学
過去の所属チーム：福岡大学ラグビー部、コカ・コーラレッドスパークス
代表歴：7人制ラグビー男子日本代表
* 大学時代の同級生：上本茂基氏

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