築城町

築城町について

築城町（ついきまち）は、福岡県北東部に位置する築上郡の町で、2006年1月10日に椎田町と合併し、築上町が誕生しました。これにより、自治体としての築城町は消滅しましたが、その歴史や地理などは今もなお地域の記憶として多くの人々に語り継がれています。

地理

町は南北に細長く延びており、最北部には築城駅があり、ここを中心に市街地が形成されています。また、町の西側には航空自衛隊築城基地があり、この基地自体は椎田町の領域に含まれています。町の南部は山地になっており、冬には強い寒波が流れ込み、特に山間部では大雪になることがあります。町内の市街地では数センチの積雪が見られることもありますが、山間部では30センチを超えることもあり、大きな気候の違いが存在しています。

生活

築城町は行橋市の近隣に位置しており、行橋市との関係が特に深いです。市外局番も行橋市と同じ (0930) であるため、この点でも密接な結びつきがあります。また、地元住民はショッピングセンターも利用しており、築上町内のルミエールや行橋市のゆめタウン行橋、丸和行橋サンパルなどが人気です。築城町の中心部から行橋市までは車で約10分、中津市までは約30分の距離です。

さらに、築城町から北九州市への通勤や通学を行う人も多く、この地域は北九州都市圏に属しています。築城駅からは、小倉駅まで普通列車で約40分、快速列車では約30分で到達でき、交通環境も整っています。

河川と山地

築城町内には城井川が流れており、地域の自然環境に大きな役割を果たしています。また、国見山をはじめとする山地も多く、自然愛好者にとって魅力的なスポットが点在しています。

歴史

築城町は1955年4月1日に、築上郡の築城村、下城井村、上城井村が合併して町制を施行し、築城町としてスタートしました。そして2006年には、椎田町との合併が実現し、築上町が発足しました。これにより自治体としての寿命は終わりを迎えました。

合併に関しては初めは行橋市やその他の町とともに、合併協議を進めていましたが、最終的には行橋市との合併に賛成した住民が多かったこともあり、築城町は椎田町との合併を決定しました。合併後も築城町の名前は地域の人々の心の中に残り続け、当時の思い出を語る基盤となっています。

教育と交通

教育面では、福岡県立築上西高等学校や築城町立の中小学校などがあり、地域の教育環境は整っています。

交通手段としては、九州旅客鉄道（日豊本線）の築城駅が重要な役割を果たしており、またバス網も整備されています。国道10号や東九州自動車道も通っており、地域とのアクセスも良好です。

終わりに

築城町はその独自の歴史、地理、生活環境を持ちながらも、2006年に町としての役割を終えました。しかし、地域の文化や住民の結びつきは今もなお息づいており、築上町の一部分として新たなストーリーを刻んでいます。

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