築島

築島（つきしま）について

築島は、宮崎県串間市の沖合約200メートルの位置に浮かぶ小さな島です。この島は「宮崎県離島振興計画」の一環として、大島（日南市）と共に「南那珂群島」という地域に指定されています。これにより、地域振興や生活環境の整備が進められています。

基本情報

築島の周囲は約3.7キロメートル、面積はおおよそ0.24平方キロメートルです。2023年6月の時点で、島には2世帯4人の住民が暮らしています。島内には多くの亜熱帯植物、特にビロウの群生が見られ、この自然環境は日南海岸国定公園の一部として保護されています。

産業と生活

島の基幹産業は漁業であり、地元の漁業に依存した生活が営まれています。漁業は地域経済の重要な要素として、島内の食料供給に大きく寄与しています。また、生活に必要な上水道は、隣接する本土からの海底送水管を通じて供給されています。廃水は島内の漁業集落排水処理施設を用いて集合処理され、下水道が整備されています。

築島は無医地区であり、月に一度巡回診療が行われています。こうした医療体制は、住民が健康を維持するために重要な役割を果たしています。

教育状況

島には串間市立市木小学校築島分校がありましたが、2010年4月から休校し、2016年4月1日には廃校となってしまいました。そのため、現在、島に住む子どもたちは進学のために島を出なければならない状況です。

交通アクセス

築島へのアクセスは定期船が運航されておらず、舳漁港からの不定期運航の行政連絡船（渡し舟）を利用します。この舟で約5分で島に到着します。交通の便が限られているため、住民の日常生活や物流に難しさを感じることもあるでしょう。

結論

築島は、日本の離島 komunitasとして独特の魅力があります。自然豊かで、亜熱帯植物が自生する環境の中、漁業を主な生業として、少人数の住民が地域生活を営んでいます。少し不便さを感じる場面もありますが、その分だけ素朴さや自然とのつながりを大切にした生活が続いています。この小さな島が、将来的にも地域振興と共に成長していくことを願っています。

もう一度検索