篠原まさのり

篠原正典：演劇から声優へ、そしてナレーターとして多方面で活躍するベテラン

篠原正典さんは、1953年12月2日生まれの長野県出身の男性声優、ナレーターです。東京俳優生活協同組合に所属しており、数多くの作品でその声を聴くことができます。

俳優への道：芝居への情熱と転機

学生時代から演劇に没頭し、高校時代にはバスケットボール部主将を務めたものの、県予選で敗退という悔しい経験もしています。この経験が、演劇への情熱をさらに深めることになります。大学を中退後は、将来について真剣に悩んだ末、役者、料理人、教師という3つの選択肢の中から、役者の道を選びました。25歳という比較的遅い年齢で俳優としてのキャリアをスタートさせました。当初は舞台を中心に活動していましたが、その後、フリーアナウンサークラブにも所属していました。

声優としての活動は、当初は意図していませんでした。しかし、ナレーションの仕事がきっかけとなり、ゲーム『鉄拳4』の三島一八役で声優デビューを果たします。自身はゲームをプレイしないという意外な一面も持ち合わせています。

声優・ナレーターとしての活躍：幅広い作品への出演

篠原さんの声は、落ち着いたバリトンボイスが特徴です。その特徴的な声を生かし、数多くの作品で活躍しています。代表作として、ゲーム『鉄拳』シリーズの三島一八役が挙げられます。2001年の『鉄拳4』からシリーズを通して同役を演じ、2024年現在も出演を継続しています。さらに、『鉄拳』シリーズ以外にも、『ストリートファイターX鉄拳』、『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』、『THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR』など、様々なゲーム作品に出演。2021年には『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でカズヤ役も演じています。

アニメ作品では、『鉄拳 BLOOD VENGEANCE』（2011年）、『Tekken: Bloodline』（2022年）などで三島一八役を務めました。

ナレーションにおいても、日本テレビの『Newsリアルタイム』、『ニュースプラス1』、『きょうの出来事』、『報道特捜プロジェクト』、『サンデープロジェクト』といった報道番組から、フジテレビの『ザ・ベストハウス123』、『スーパーニュース』、『日曜ファミリア』などバラエティ番組まで、幅広いジャンルの番組でナレーションを担当しています。また、TBSテレビの『キズナ食堂』、『所さんのニッポンの出番!』などにも携わっています。中には、番組に出演した経験もあります。

吹き替え作品においても、ハリウッド映画から海外ドラマまで、幅広く担当しています。代表的な作品として、『ギャラクシー・クエスト』、『氷の接吻』、『セイント』、『タイムトラベラー きのうから来た恋人』、『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』などがあります。

人物像：多彩な趣味と旧名

プライベートでは、スニーカー収集が趣味とのこと。旧名は篠原正典で、『鉄拳4』では旧名でクレジットされていますが、『鉄拳5』以降は現在の名前を使用しています。

まとめ

篠原正典さんは、演劇から始まり、声優、ナレーターとして幅広い分野で活躍するベテランです。その落ち着いた声と演技力は、多くの視聴者・プレイヤーに支持されています。これからも、様々な作品でその存在感を示し続けることでしょう。

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