篠塚大登

篠塚大登：若き卓球スターの軌跡

2003年愛知県生まれの篠塚大登選手は、日本の卓球界を牽引する若手選手の一人です。左シェーク攻撃型として、その卓越した技術と大胆なプレーで国内外で注目を集めています。2024年11月現在、ITTF世界ランキングでは男子シングルス34位、男子ダブルス6位にランクインするなど、世界トップレベルの実力者として活躍しています。

卓球との出会いから才能開花

5歳で卓球を始め、小学校1年生からは卓伸クラブに所属。高校教師である父親の卓球部顧問就任がきっかけだったという彼の卓球人生は、順風満帆とは言い難い道のりでした。しかし、持ち前の才能と努力で着実に成果を上げ、愛知工業大学附属中学校、愛工大名電高等学校へと進学。才能は開花し、数々のタイトルを獲得していきます。

国内外の舞台で活躍

高校時代にはインターハイで優勝、世界ジュニア卓球選手権で3位入賞を果たすなど、早くからその実力を証明。2019年にはバタフライとアドバイザリー契約を締結し、プロとしてのキャリアを本格的にスタートさせました。TリーグではT.T彩たま、木下マイスター東京に所属し、2020-2021シーズンには曽根翔選手とのペアでベストペア賞を受賞するなど、チームに貢献しました。さらに、フランスのPro Bリーグやポーランド・スーパーリーグにも挑戦。国際経験を積む中で、その実力と経験をさらに深めていきます。

2024年には、世界卓球選手権釜山大会の男子日本代表に選出され、世界を相手にその実力を示しました。また、パリ五輪男子日本代表候補にも選出され、五輪出場を目指した準備を進めています。2024年5月には琉球アスティーダと選手契約を結び、新たな舞台での活躍が期待されています。

個性あふれるプレースタイル

篠塚選手のプレースタイルは、左シェーク裏裏のオールラウンド攻撃型。特に台上技術は天才肌とも言われ、繊細なボールタッチとそこから繰り出される多彩なプレーが持ち味です。安定した両ハンドの速攻、大胆な回り込み、威力のあるチキータなど、攻撃的なプレーを特徴としています。さらに、高いサービス技術や両ハンドのラリー能力、落ち着いた試合運びなど、高い技術と戦術眼を兼ね備えています。近年は筋力トレーニングにも力を入れており、さらなるレベルアップを目指しています。

数々の輝かしい戦績

数々の国内外の大会で素晴らしい成績を残しています。全日本卓球選手権大会では、シングルスでベスト4、混合ダブルスで優勝するなど、常に上位に名を連ねています。また、WTTシリーズなど国際大会でも優勝や上位入賞を果たし、その実力を世界に示してきました。

人物像

コートを離れた篠塚選手は、趣味をYouTube鑑賞やドライブと語り、好きな食べ物は母親の手料理のロールキャベツやサーモンなど。穏やかな人柄がうかがえます。一方、憧れの選手には張継科選手や王楚欽選手を挙げ、卓球への情熱の高さを示しています。

未来への展望

2024年、パリ五輪出場が期待される篠塚選手。持ち前の才能と努力、そして経験を活かし、今後の活躍にますます期待が高まります。世界を舞台に、日本の卓球界を盛り上げてくれる存在となるでしょう。

主な戦績（抜粋）

2017年：全日本卓球選手権大会カデットの部　シングルス優勝、ダブルス優勝
2019年：インターハイ男子団体優勝、世界ジュニア卓球選手権男子団体3位
2020年：大阪国際招待卓球選手権大会男子シングルス準優勝
2021年：世界ユース卓球選手権U-19混合ダブルス優勝
2022年：全日本卓球選手権大会（団体の部）優勝、WTTコンテンダーノヴァ・ゴリツァ大会シングルス優勝、ダブルス優勝
2023年：全日本卓球選手権大会男子シングルス3位
2024年：全日本卓球選手権大会混合ダブルス優勝、世界卓球選手権団体戦ベスト8、パリ五輪男子団体ベスト4

所属チームとスポンサー

琉球アスティーダ
バタフライ（タマス）

備考

Tリーグでの背番号は、シーズンによって変更されています。
* いくつかのテレビ番組に出演経験があります。

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