篠崎はるく

篠崎はるくのプロフィールと業績

篠崎はるく（しのざき はるく）は、東京都に生まれ、女優、演技講師、演劇プロデューサーとして多方面で活躍するアーティストです。彼女の本名は篠崎晴子（しのざき はるこ）であり、現在はアメリカ・ニューヨークを拠点にしています。

来歴と活動

篠崎はるくは、神奈川県芸術劇場（KAAT）の芸術監督であった白井晃が主宰する劇団「遊◉機械／全自動シアター」に第二回公演から参加し、その中心的な役者としての地位を築きました。その後、井上ひさしのこまつ座を経て、ミュージカルやテレビドラマ、映画といった多岐にわたるジャンルで俳優活動を展開。日本の名演出家、野田秀樹や栗山民也、鵜山仁などの作品に数多く出演し、その実力を証明しました。

1998年には文化庁の海外研修員に選ばれ、海外へ国費留学を経験。その後ニューヨークに住み着き、同地で有名な演劇学校「HBスタジオ」に所属。この学校には、アル・パチーノやメリル・ストリーブといった名優が学ぶなど、演劇界でも特に評価されている学校です。

ここで、リー・ストラスバーグのメソッド・アクティングや、サンフォード・マイズナーのマイズナーテクニック、ウタ・ハーゲンによるウタ・ハーゲン・テクニックを学び、アメリカ演劇の主要な技法を取得しました。その後、HBスタジオで初の日本人スタッフとして在職し、世界中から集まる俳優たちのカウンセリングに従事しました。

ニューヨークでは、俳優のためのワークショップをプロデュースし、日本から多くの俳優たちを受け入れることで、日米の俳優交流や育成に貢献しています。近年では、ブロードウェイ・ミュージカルにおいて日本人キャストの公演にプロデューサーとして数多く関わっており、日米間の演劇の架け橋となる活動を展開しています。

人物と学歴

篠崎はるくは現在、ニューヨークを生活と活動の拠点としている一方、桜美林大学の非常勤講師としても教鞭を取っています。過去には遊◉機械／全自動シアターやツインズ、アンフィニーといった劇団に所属しており、最終学歴は早稲田大学ですが、中退しています。

特にウタ・ハーゲン・テクニックにおいては、ウタから直接指導を受けた数少ない日本人であることもポイントです。

主な出演作品

篠崎はるくは、多くのテレビドラマや映画で幅広い役どころを演じてきました。テレビドラマでは、1990年の「奇妙な出来事」から始まり、1994年の「ぽっかぽか」では江崎美里役を務め、2002年に放送された「ランチの女王」では絵里役を演じています。また、近年では映画「火星のカノン」（2002年）でも小松文代役を担いました。

これらの経歴と実績を通じて、篠崎はるくは日本とアメリカの両方で高い評価を得ており、演技の世界での彼女の貢献は今後も注目され続けることでしょう。

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