篠路町上篠路

篠路町上篠路（しのろちょうかみしのろ）

地理

篠路町上篠路は、札幌市北区に位置し、篠路地区の南東部を占める地域です。地域の北側は篠路新川、西側は旧琴似川によって区切られており、中央には伏籠川が北へと流れています。これらの河川が、上篠路の地形を特徴づけています。

歴史

上篠路の地名は、江戸時代後期の寛政年間にまで遡ります。当時、石狩十三場所の一つとして「上シノロ」という場所が存在しました。この地名が、現在の「上篠路」の起源となっています。

現在の上篠路の北部にあたる地域は、かつて「五ノ戸（ごのへ）」と呼ばれていました。この地名の由来には諸説あり、「最初の入植者が5戸だったため」という説や、「青森県五戸町から移住してきた人々がいたため」という説がありますが、正確なところはわかっていません。この「五ノ戸」という地名は、現在では「篠路五ノ戸の森緑地」という緑地の名前にその名残をとどめていますが、この緑地の所在地は篠路に区分されています。

上篠路の南部は、かつて「十軒（じっけん）」と呼ばれていました。1871年（明治4年）に南部藩の士族10戸が入植したことが、この地名の由来です。しかし、この最初の入植者たちは開拓に失敗し、この地を離れてしまったため、現在この地域で農業を営む人々の祖先は、その後に移住してきた人々です。「十軒」という地名は、正式な地名としては消滅していますが、地域の神社や会館の名称にその名をとどめています。

施設

上篠路には、以下の施設があります。

札幌市立上篠路中学校
十軒神明宮
教願寺

参考文献

『札幌地名考』北海道新聞社〈さっぽろ文庫1〉、1977年9月26日。

外部リンク

* 札幌市北区役所

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