簡易保険福祉事業団

簡易保険福祉事業団（かんいほけんふくしじぎょうだん）

簡易保険福祉事業団は、1962年（昭和37年）に簡易保険福祉事業団法に基づき設立された特殊法人です。総務省（旧郵政省）が所管していました。

沿革

1962年（昭和37年）4月：設立
2003年（平成15年）3月：日本郵政公社設立に伴い廃止、事業は日本郵政公社へ統合

主な事業内容

簡易保険福祉事業団は、国民の福祉向上を目的とし、多岐にわたる事業を展開していました。主な事業内容は以下の通りです。

1. 簡易生命保険加入者福祉施設の設置および運営

保養センター：簡易保険加入者とその家族が利用できる保養施設を運営していました。健康増進やレクリエーションの場を提供し、心身のリフレッシュを支援していました。
加入者ホーム：手頃な価格で宿泊できる施設を運営し、旅行や観光の拠点として利用されていました。
診療所：地域住民や簡易保険加入者向けの医療サービスを提供していました。健康相談や予防医療にも力を入れていました。
会館：会議や研修、イベントなどに利用できる施設を運営していました。地域社会の交流拠点としての役割も担っていました。

2. 巡回診療船かんいほけん丸の運営

瀬戸内海の離島地域において、医療サービスを提供する巡回診療船「かんいほけん丸」を運営していました。医療資源が限られた地域住民の健康を支える重要な役割を果たしていました。

3. 簡易保険・郵便貯金の資金運用

国民から預かった簡易保険や郵便貯金の資金を、安全かつ効率的に運用していました。公共性の高い事業への投資も行い、社会貢献にも寄与していました。

4. 郵便局の土地の運用

郵便局が所有する土地の有効活用を図っていました。賃貸事業や開発事業などを通じて、収益を上げ、郵便事業の経営基盤を強化していました。

本部所在地

東京都新宿区西新宿1-25-1

外部リンク

簡易保険福祉事業団（Internet Archive）
簡易生命保険の沿革

備考

現在は日本郵政株式会社となっています。

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