米久ケンコーハム

米久ケンコーハム株式会社：歴史と概要

米久ケンコーハム株式会社は、食肉加工品を製造・販売していた企業です。かつては明治グループの一員として、関東を中心に全国で事業を展開していました。しかし、2021年3月、米久との事業統合により歴史に幕を閉じました。この記事では、その歩みをたどり、詳細に見ていきましょう。

創業から明治グループ傘下へ

1964年、西川食品工業株式会社と大貫食品工業株式会社の合併により、ケンコーハム株式会社が設立されました。その後、1970年には明治乳業との資本・業務提携が実現し、明治乳業が株式の50％を取得。同時に社名を明治ケンコーハム株式会社へと変更しました。この頃より、明治グループの一員として、着実に事業を拡大していきます。

生産拠点と事業拡大

静岡県三島市に設立された三島工場は、JAS認定工場として認められ、重要な生産拠点として機能しました。その後も、HACCP認証やISO14001の取得など、品質管理と環境管理に力を入れてきました。さらに、子会社であるケンコーエキスプレス株式会社を設立し、物流面も強化。事業の拡大に貢献しました。本社所在地も、設立当初の東京都大田区から、品川区、西五反田、そして明治東陽町ビルへと移転を重ね、成長を遂げました。

米久グループへの移行と事業統合

2019年、明治が保有していた明治ケンコーハム株式会社の全株式が、伊藤ハム米久ホールディングスの傘下企業である米久に譲渡されました。これにより、明治グループから離脱し、米久グループの一員となります。2020年には商号を米久ケンコーハム株式会社に変更し、本社を三島工場のある静岡県三島市に移転しました。そして、2021年1月、米久との事業統合が完了。三島工場はケンコー工場と改称され、米久ケンコーハム株式会社は清算手続に入りました。同年3月31日には清算が結了し、法人格が消滅しました。

主要製品

米久ケンコーハム株式会社は、幅広い食肉加工品を製造していました。

ハム
ソーセージ
ベーコン
ハンバーグ
冷凍食品
総菜
* 牛肉、豚肉、鶏肉の加工品

これらの製品は、全国の消費者へ届けられていました。

まとめ

米久ケンコーハム株式会社は、約半世紀にわたって食肉加工業界に貢献しました。明治グループの一員として成長を続け、その後米久グループに移行。事業統合を経て歴史に幕を閉じましたが、その製品は多くの消費者の食卓を彩っていました。今回の事業統合は、企業再編の大きな流れの中で起きた出来事であり、業界構造の変化を象徴する出来事の一つと言えるでしょう。

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