米倉龍也

米倉龍也とは

米倉 龍也（よねくら りゅうや）は、1885年8月6日に長野県南安曇郡烏川村（現在の安曇野市）で生まれ、1980年10月24日に亡くなった日本の政治家である。彼は衆議院議員と参議院議員をそれぞれ1期ずつ務め、また長野県における農業と教育の発展に大きく寄与した。

学歴と初期の活動

彼は旧制松本中学（現在の長野県松本深志高等学校）を卒業した後、盛岡高等農林学校に進学し、農業について学んだ。在学中には「平民新聞」を読むことを通じ、特に河上肇の思想に影響を受け、産業組合運動に関心を持つようになる。1907年に盛岡高等農林学校を卒業した後、千葉県で農業会の技師として働き始めた。

その後、1916年には南安曇郡北部農業学校の校長に就任し、その後烏川信用購買組合の設立にも関与し、理事として活動する。1920年からは長野県農商課の産業組合理事として活動し、1925年には長野県信連の主事に就任。これらの活動を通じて、県内の各地の産業組合や農協の発展に寄与した。特に昭和初期の金融恐慌においては、緊急貸し出しを行うなどして彼の手腕が評価される。

政治活動

1941年には農業団体の会長に就任。第二次世界大戦後の1946年には第22回衆議院議員総選挙に出馬し、当選を果たす。同年には長野県農業会の会長に就任し、1950年には長野県教育指導連会長も務める。また、農協中央会が発足した1949年にはその初代会長としても活動し、農業政策の推進に力を注いだ。

他にも、1964年から翌年にかけて全国農業協同組合中央会の会長を務めるなど、彼の功績は多岐にわたる。彼は長野県の農業団体や教育機関の発展に尽力し、地域の農業の振興に大きく寄与した。

受章と晩年

米倉龍也の努力は、その業績の数々からも評価され、1956年には藍綬褒章を、1964年には勲三等旭日中綬章を受章している。長野県農協中央会を1969年に引退した後も、顧問として活動を続けつつ、長野県農村文化協会の理事長を務めた。

1980年に亡くなるまで、彼は多くの人々に影響を与え続け、日本の農業と教育の発展に寄与した重要な政治家として記憶されている。彼の生涯は、地域社会の発展と農業の振興に捧げられたものであり、その功績は今なお評価されている。

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